• HOME
  • ブランドNEWS
  • 2021新作 チャペック「アンタークティック エメラルド・アイスバーグ」

2021新作 チャペック「アンタークティック エメラルド・アイスバーグ」

 手作業によるニス仕上げのダイアルを搭載したAntarctique(アンタークティック)の第三章が発表されました。Orion Nebula(オリオン・ネビュラ)の銀河からのインスピレーション、Abyss(アビス)のイメージソースとなった深海の世界に続く、新作Emerald Iceberg(エメラルド・アイスバーグ)は儚いミステリーを表現しています。Czapek社製、マイクロローターを備えた自動巻きムーブメント、キャリバーSHX5を搭載した、もう一つの自然から着想を得た限定モデルです。

 自然は、人々を驚かせるような緑の氷山を形成するなど、素晴らしいことを生み出します。南極大陸でのみ見られるこの独特な氷山は、第六大陸(南極大陸)の特定の地域で、1世紀以上にわたって探検家や船乗りによって報告されてきました。それらはしばしば「エメラルド氷河(Emerald Iceberg)」と呼ばれ、1798年のポエム「老水夫行(The Rime of the Ancient Mariner)」を思い起こさせます。その中で、作者のサミュエル・テイラー・コールリッジ(Samuel Taylor Coleridge)は、南極の船乗りが「氷は帆柱ほども高く、エメラルドのような碧だった」と説明しています。緑の氷河は1世紀以上にわたって人々を魅了してきましたが、この神秘的な色合いの起源を適切に説明できる人はいませんでした。

 何十年もの間、科学者たちは、水が凍るにつれて氷に閉じ込められた、ずっと昔に死んだ海洋植物や動物の超微小な有機粒子によって氷が緑に変わったのではないか、と疑っていました。しかしジャーナル・オブ・ジオグラフィカル・リサーチ(Journal of Geographical Research)誌に掲載された2019年の研究では、別の要因を示唆しています。

 研究チームは、緑の氷山が見つかった地域である南極の東海岸にあるアメリー棚氷(Amery Ice Shelf)で大量の鉄を発見しました。酸化鉄と一般的なサビは、黄色、オレンジ、赤、茶色などの土のような色合いになる傾向があります。したがって、調査によると、南極の岩粉に含まれる酸化鉄が氷山を緑に変え、氷河学者のジェームズ・レア(James Lea)が言ったように、「青と黄色の塗料を混ぜて緑にする、の南極版」である可能性があります。(出典:National Geographic)

 アンタークティック エメラルド・アイスバーグのダイアルでも、これらの驚くべき自然現象に着目しました。2020年に発売されどちらも完売した「オリオン・ネビュラ」「アビス」と同様に、エメラルド・アイスバーグのダイアルは、手作業によるニス仕上げがなされています。これは、ルロックルに本拠を構えるチャペックのパートナーであるMetalem(メタレム)社によって開発された独自の技術を駆使して製作されています。ダイアルは、まずニスを塗布し、ブラシによる手塗り、ラッカーをコーティングしたのち、ポリッシュ仕上げがなされます。すべての工程は手作業で行われるため、それぞれのダイアルはユニークピースとなります。

「エメラルド・アイスバーグは、ウォッチメイキングにおける新しいアプローチの実例です。サプライヤーであるパートナー、チームメンバー、そして顧客が力を合わせて全く新しいアイデアを生み出すという、一種の“オープンソース”です」とCzapek社のCEO、Xavier de Roquemaurel(ザビエル・デ・ロックモーレル)は述べています。

 アンタークティック エメラルド・アイスバーグは41mm径のステンレススティール製ケース、3針のモデルで、多面的なチームによって自社で考案されたチャペックの最新キャリバーSHX5が搭載されています。自動巻きムーブメントSHX5のハイライトとなるのは、4つのゴールド製慣性ウエイト(マスロット)を備えたフリースプラング・テンプです。強力なマイクロローターは、完全にリサイクルされたプラチナ950製で、メカニズムを広く見せることができるようオフセンターにセットされています。振動数は毎時は毎時28,800振動、60時間以上の驚くべきパワーリザーブを備えています。120m防水のこのモデルは、リンクがモダンな「C」を形成するスポーティなスティール製ブレスレットが特徴で、オプションでレザーまたはラバーストラップが付属しています。

 わずか10本の限定生産である、アンタークティック エメラルド・アイスバーグはCzapekの公式販売店、ジュネーブ、コラトゥリー通り18番地のチャペック・ブティックで購入することができます。

Antarctique Emerald Iceberg
アンタークティック エメラルド・アイスバーグ

ケース径:40.5mm
ケース厚:10.6mm
ケース素材:ステンレススティール
防水性:120m
ストラップ:リンクがモダンな「C」を描くステンレススティール製ブレスレット、独自の「イージー・リリース」システム、カーフレザーまたはラバー・ストラップが付属
ムーブメント:自動巻き、Cal.SXH5、約56時間パワーリザーブ、毎時28,800振動、28石
仕様:時・分・秒表示、手作業によるヴァーニッシュ(ニス塗装)仕上げのダイアル、シースルーケースバック
限定:10本
予価:2,750,000円(税込)

※2021年4月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。

関連記事一覧