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2021新作 ローマン・ゴティエ「コンティニュアム チタンファーストエディション」

 コンティニュアムのモダンで若々しいデザインはローマンの自由な創造力を映し出しています。この新しい時計は、16年以上にわたるブランドと製造の発展を通して獲得したノウハウの結晶です。

「本質は技術にあり、スタイルはカジュアルに、そして精神は自由に」のフリーダムコレクションの考えからこの時計は誕生したと言えます。時間や空間における真の継続と未来のビジョンを表し、ブランドにとって新しい領域を広げたのです。

 この時計の製造の間、ローマンにとって常に明らかだったのは、ケースはムーブメントと調和すべきだということ、しかも現代的で整っている必要があるということでした。さらに設計に際して快適さや人間工学、素材の選択を十分に考え、その結果ケースはすべてグレード5チタンで作られました。同様にグレード5チタンで作られたダイヤルは製品に一貫性を与え、連続性の意味を思い出させます。

 フィンガーブリッジスタイルに着想を得て、ムーブメントの設計にはジュウ渓谷の時計製造の歴史に倣いながらモダンなアプローチを取り入れており、進化する伝統というローマンのビジョンを示しています。

 コンティニュアムの発表にあたり、ローマン・ゴティエは最初のエディションにチタンを選びました。繊細な赤のアクセント、色と質感の絶妙な選択の結果、時代を超えたデザインに仕上がりました。“Edition One”は世界限定28本です。ムーブメントブリッジに「1 OF 28」と刻印があります。

コンティニュアムの詳細

他にはない珍しいダイヤル
 その名が表すように、コンティニュアムとは現代性、連続性がそのすべてです。それはムーブメントの設計だけでなくダイヤルデザインについても同様です。近くでよく見ると、時分針がオフセンターに配置されたダイヤルです。

 インデックスは実にわずかですが徐々に細くなるようにデザインされ、しかもそれぞれの長さが異なっています。また、7時位置にあるスモールセコンドでレッドカラーに彩られた5秒毎の目盛は、インデックス同様にそれぞれ長さが違っており、ラインの先端へと細くなっています。ローマンは、ダイヤルになぜこのような凝った見え方を持たせたのか、その目的を説明しています。「時計製造の中でよく見るような『囲まれて閉じた円形』より、開かれて風通しのよいダイヤルにしたいと思っていました。ダイヤル上でインデックスを伸ばしたラインは軸に向かって徐々に細くなり、やがてほとんど見えないくらいの点になるというイメージです。これこそ「持続性」という考えを強調しています」


 立体的な針は18Kホワイトゴールド製の小さな塊から加工されており(モノブロック構造)、高い視認性を確保するためにスーパールミノバコーティングが施されています。

インデックス
 針と同様に、数字もバーインデックスも18Kホワイトゴールドのモノブロック構造で、立体的なアプライドインデックスです。エッジの面取りが特徴的でスーパールミノバコーティングが施されています。また、バーインデックスは微細なテーパードデザインです。

ダイヤル
 ケースと同様にナチュラルチタン製でサンドブラスト加工された上に紫外線から保護する特別なコーティングがされています。


目を惹きつけるケースとストラップについて

ベゼル
 ダイヤルを取り囲むチタン製のベゼルで目を惹く幾何学的な輪郭は、これまでのローマン・ゴティエの時計では見られなかった初めてのフォルムです。ベゼルはまずラウンドシェイプに機械加工され、丸みのある面が作られます。次にベゼル表面の6か所にまっすぐなカットを入れて、平らな6つのファセットを生み出します。このファセットにポリッシュ加工をして光を反射させることによってベゼルに光沢をもたらす一方で、残りのサテン仕上げ部分が光を和らげます。これと同様のファセット加工は時計裏面のサファイアアクリスタルの周囲にも再現されています。

ケースバンドとラグ
 ベゼルとケースバックの間にはワンピース構造のケースバンドとラグが、サテンとポリッシュ仕上げを取り入れながら幾何学的に作られており、巧みに生み出されたフォルムの美しさを楽しむことができます。

ストラップとバックル
 チタン製ピンバックルの付いたラバーストラップがラウンド型のケースバンドと角度を持ったラグに沿うよう成形されており、まさにケースの延長線上に自然に続いているように見えます。

リューズ
 さらにローマンの作品の中で初めてではありませんが、2時位置に巻上げと時刻設定の役割を持つリューズを配置し、手首の動きを妨げないようなスペースを工夫しています。リューズに取り付けられたラバーのおかげで手巻きがしやすくなり、同時に時計に色のアクセントを加えます。

スネイルカムを採用した賢いストップセコンド機構

 ローマンがコンティニュアムに搭載したストップセコンド機構によって時刻を正確にセットすることができます。その仕組みは他の多くのストップセコンド機能と同様に、リューズを引いた瞬間、コンティニュアムのテンプ(テンワ)にブレーキをかけるというものです。しかしローマンは動きを止めるために、ストレートあるいはL字型のストップレバーを使わずに、スネイルカムを採用することを選択しました。これには2つの機能を持たせています。まずリューズを引くとスネイルカムがテンワに触れてその動きを止めます。次にリューズを押し戻した時に、スネイルカムが止めた位置から回転しますが、カムの段々と広くなるフォルムが回転することによって、再びテンワが勢いよく動き始めるための助けとなります。

 ブランドに親しむ方たちであれば、ローマンが過去の作品でスネイルカムのユニークな形状を使ってきたことをご存知でしょう。そうです、高い評価を受けたロジカル・ワンで見ることができます。


設計と装飾が現代性と出会う自社製ムーブメント

 手巻きの自社製ムーブメントに受け継がれた現代性と持続性というテーマが、ケースバックのディスプレイを通して見事に表れています。

 主役はフィンガーブリッジです。これはローマンの生まれ故郷、ジュウ渓谷の時計製造の歴史では代表的なものですが、この時計で現代的に解釈されています。これらのブリッジはそれぞれ水平に構成されており、「階段状」の形を成しています。この効果はムーブメントにボリューム感と奥行をもたらすだけでなく、ブリッジが文字通り歯車やテンプの上で、切れ目なく流れているような感覚を与えます。

 ケースやダイヤルと同様に、ブリッジも軽量のグレード5ナチュラルチタンから作られており、様々な仕上げを施すことによって対照的なトーンや質感を持たせました。それぞれのブリッジの外側のエッジは二重の面取りが特徴的です。また、ブリッジのフラット面とルビー周りは一段高く縁取りされておりへアライン仕上げになっています。この縁の内側には、ローマン・ゴティエの工房にいる手作業仕上げのスペシャリストが特別な手彫りの技術を使い、全くのオリジナルで小さな窪みをたくさん彫り込んだような独特の質感を生み出しました。ブリッジの下にあるムーブメントのメインプレートには手作業でフロスト加工が施されています。

 印象的な装飾はブリッジやメインプレートだけに留まりません。ローマンのトレードマークである、面取り加工されたリングを繋げた形状のスポークが特徴の歯車やラチェットホイールには円形模様の装飾(サーキュラー・グレイニング)が施され、クリックやスネイルカム、ローマンのもうひとつの特長でもあるS字型の溝を持つスクリューは美しいポリッシュ仕上げで磨かれています。また、主ゼンマイを収めた香箱の蓋は素晴らしい渦巻状の模様(スネイリング)で装飾されています。

 コンティニュアム調速機構は、わずかにカーブしたアームを持つテンワ、極小の目盛が付いた偏心の補正ねじと最大剛性のために三角形状になったアンクルと、ローマン・ゴティエらしい特徴を備えています。

Continuum Titanium Edition One
コンティニュアム チタンファーストエディション

ケース径:41.00mm
ケース厚:9.55mm
ケース素材:グレード5ナチュラルチタン
防水性:50m(5気圧)
ストラップ:グレーラバー、特別開発のグレード5ナチュラルチタン製ピンバックル(サテン&ポリッシュ仕上げ)
ムーブメント:手巻、自社製、毎時28,800振動、60時間パワーリザーブ、24石
仕様:オフセンターの時・分針、7時位置のスモールセコンド、ストップセコンド機構、サンドブラスト仕上げのグレード5ナチュラルチタン製ダイヤル(紫外線防止コーティング)、スーパールミノバ仕上げ18Kホワイトゴールド製の針とアプライドインデックス(一部数字、バーインデックス)、シースルーケースバック
限定:世界限定28本、ムーブメントブリッジに「1 OF 28」刻印
価格:5,390,000円(税込)

※2021年11月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。

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