2025新作 パルミジャーニ・フルリエ「トンダ PF スポーツ クロノグラフ」

サマーホワイトの装い

　2025年の新作としてパルミジャーニ・フルリエが、「トンダ PF スポーツ クロノグラフ」のサンドストーンモデルを発表しました。高性能に設計されたトンダ PF スポーツ クロノグラフに搭載されているのは、COSC（スイス公式クロノメーター検定機関）認定の高振動自動巻きムーブメント。毎時36,000振動で動作し、誤差のない正確な短時間の計時を可能にします。

　トンダ PF スポーツ クロノグラフのサンドストーンモデルは、時を計るための純粋な計器の一面に加えて、そこから一歩引いた、まったく別の表情を併せ持っています。高貴な時計を飾るのは、18Kローズゴールドと、「トゥーフォ（Tufo）」と名付けられた独特な色合いの、織り目加工のラバーストラップ。日本語では凝灰岩というトゥーフォの色彩は、地中海沿岸地域、特に南イタリアでよく見られる特徴的な火山岩の岩肌に着想を得ています。そこには、心静まる安らぎと、特別な瞬間を過ごすのに最適な南部のあたたかさが息づいています。シチリアや南イタリアの海岸、ヨーロッパとアフリカを隔てる海の島々。穏やかな色彩、光、太陽の輝きが一体となり内省を誘います。トンダ PF スポーツ クロノグラフは、自己と向き合う瞬間と深く結びついたタイムピースです。

「サンドストーン」という名が示すとおり、ストラップの色は白い砂岩にインスピレーションを得ています。光を際立たせる「クル・トリアンギュレール（＝三角形の釘）」パターンのシルバーギョーシェを背景に点在する優しい砂色のサブダイヤルが連想させるのは、夏の暑さや光あふれる光景。トゥーフォカラーをまとった上質な質感のラバーストラップが、夏らしさを演出します。

　トンダ PF スポーツ クロノグラフのサンドストーンモデルは、優雅な時を穏やかに楽しみたい人のためにつくられた時計。

　ただ、このモデルの魅力はそれだけではありません。短時間の計測を正確に行うことができる、機能性も持ち併せています。

　COSC認定を受けた高振動自動巻きムーブメントは、毎時36,000振動で鼓動し、一切の妥協を許さない極限の精度から、誤差を生じさせません。さらには、スムーズな巻き上げをかなえる22Kローズゴールドのローターにより、65時間のパワーリザーブを実現。18Kローズゴールド製のケースに収められ、ポリッシュ仕上げとサテン仕上げを交互にすることで絶妙に光と戯れます。

　テクニカルウォッチであると同時に、スポーティなライフスタイルを楽しむために設計されたトンダ PF スポーツ クロノグラフは、メゾンの精神を体現しています。スタイルのある余暇のための、ゆったりとしたシルエットとデザインが、時という縛りから解き放たれる静謐なエスケープをもたらします。

「トゥーフォ」の光をまとったストラップ

　トンダ PF スポーツのストラップは、従来の型にはまらないストラップでユニーク。高級ラバーからつくられていて、その表面は耐久性と構築的な美しさが価値とされる機能性ファブリックであるコーデュラのような質感をもたせるように加工されています。その結果、視覚的にも触覚的にもコーデュロイに似た効果が生まれ、織物のような特徴と彫刻された素材の精密さが融合しています。これにより、時計には独特のスポーツシックな存在感が与えられています。

　ひとつひとつのストラップは、高級アリゲーターストラップに用いられる職人技からヒントを得たサドルスタイルのスティッチによって手作業で縫われ、補強されています。その考え抜かれた仕上げには、ディテールと卓越性に対するメゾンのゆるぎないこだわりが反映されています。

　採用された「トゥーフォ」の色合いは、地中海の風景に見られる淡い火山岩から着想を得ています。鉱物質で、輝きを放ちながらも控えめなこのトーンは、ミニマリストでありつつも文化的にゆたかな美学の中に、このタイムピースをしっかりと位置づけます。それは、太陽が降り注ぐ海岸線、時代を超越した建築、そして地中海での生活がもつ肩肘張らない優雅さを想起させます。

　弾力性があり、しなやかで、ケースと一体化しているかのように伸びるストラップは、性能、美、高度な職人技との調和を追求するというパルミジャーニ・フルリエのビジョンを体現しています。

自社製ムーブメント

　トンダ PF スポーツ クロノグラフには、PF070―COSC認定自社製自動巻きムーブメントが搭載されています。また、コラムホイールと毎時36,000振動のハイビート（5Hz）によって、65時間のパワーリザーブを確保。22Kローズゴールド製のスケルトン加工のローターと、サテン仕上げのオープンワークブリッジと面取りされたエッジが、その美しい外観に磨きをかけています。