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2026新作 史上最も複雑なタイムオンリーウォッチ。ユリス・ナルダン「スーパーフリーク」

 2026年の新作としてユリス・ナルダンが、ハイ・ホロロジー、ハイ・テクノロジー、ハイ・クラフトマンシップによって体現される機械式時計の傑作、「スーパーフリーク」を発表しました。

 ユリス・ナルダンは、異なる考え方を尊重し、可能性の限界に挑戦してこそ進化があると信じています。1846年の創業以来、メゾンは先駆的な技術と比類なきクラフトマンシップを通じて、時計製造の進化を続けてきました。

 2026年、ユリス・ナルダンは180年の伝統と、現代時計製造を再定義したアイコン「フリーク」の誕生25周年を記念し、「スーパーフリーク」を発表しました。これは180年の伝統と25年にわたる研究開発の結晶です。


ハイ・ホロロジー - もっとも複雑なタイムオンリーウォッチ

 過去25年にわたり、フリークはあらゆる表現を探求し、限界を押し広げてきました。スーパーフリークにおいて、メゾンはこれまで培ってきた専門技術を結集し、全く新しいものを創り出しました。180年にわたる伝統、革新、クラフトマンシップによって形作られた、大胆な再解釈です。

 スーパーフリークの中心には、全く新しい自社製キャリバー「UN-252」が鼓動しています。この機械式パワーハウスは、511もの部品で構成されています。技術的傑作の実現には、4年間に及ぶ集中的な開発期間を要しました。フリークシリーズの至高の集大成として構想された本モデルは、コレクションを象徴するメカニズムと特許取得の発明を結集し、ダブルトゥールビヨンとセコンド表示の導入など、かつてない複雑機構を実現しています。これは新たな特許技術であるジンバルシステムによって実現しました。

 こうしてスーパーフリークは歴史的マイルストーンを刻みます。世界初の自動巻きダブルトゥールビヨンであり、時計製造において前例のない構造です

 ミニッツブリッジは、327の部品で構成され、2つのチタン製フライングトゥールビヨンを備えています。それぞれは10度傾斜し、反対方向に回転し、60秒ごとに1回転します。「フライング」と呼ばれるのは、ケージが基部のみに固定され、上部にブリッジが存在しないため、浮いているような印象を与えるからです。極めて複雑な機構にもかかわらず、ミニッツブリッジの重さはわずか3.5gであり、フリークSのブリッジよりも30%軽量化されています。

 2つのトゥールビヨンを駆動するには、従来の表示機構よりもはるかに多くのエネルギーを必要とします。この課題に対処するには並外れた効率性が求められますが、これはユリス・ナルダンの特許取得済みのグラインダー®システムによってのみ可能となり、史上最も効率的な自動巻きシステムである理由を改めて証明しています。

 機械的な高密度機構を収めるため、ユリス・ナルダンは新たに44mmホワイトゴールドケースを開発しました。フリークSの45mmケースよりもコンパクトでありながら、人間工学に基づいた理想的な装着感を実現しています。ホワイトゴールド製のベゼルロック機構(ロッカー)も再設計され、より小型ですっきりと洗練されたデザインとなりました。

 真のハイ・ホロロジーの驚異であるスーパーフリークは、極めて高度な開発プロセスを経て生まれた、複雑で生き生きとした構造を提示します。7層構造が印象的な奥行きを生み出し、ムーブメントの97.46%が動き続けます(511個の部品のうち固定されているのはわずか13個のみ)。2つのトゥールビヨンはそれぞれ60秒ごとに1回転し、フライングカルーセルは1時間ごとに1回転します。時刻設定はベゼルで行い、ムーブメントの巻き上げはケースバックで行います。これらが計時におけるフリークの型破りなアプローチの特徴です。

 ユリス・ナルダンのラ・ショー=ド=フォンにてスーパーフリークのムーブメント開発を担う、ルーカス・クレーは次のように説明します。「ムーブメント開発の観点では、セコンド表示の導入に要する効率的なエネルギー伝達を確立することが大きな課題の一つでした。同時に、視覚的に印象的な時計を作りたいという私たちの野心は、さらなる複雑さを加えました。機械的な性能と強い美的意識のバランスを取りながら、ブリッジを傾斜面上に設計する必要があったのです」。

ハイ・テクノロジー - 機械的インテリジェンスの集大成

ディファレンシャル:世界最小
 スーパーフリークは、わずか5mmという世界最小のディファレンシャル機構を搭載しています。ミクロン単位の精度で製造された8個のセラミックボールベアリングを含む69個の部品で構成されるこの超小型機構は、時計の性能において極めて重要な役割を果たします。

 2つの傾斜したトゥールビヨンの速度を平均化すると同時に、新たに特許を取得したジンバル機構へエネルギーを伝達します。この機構がなければ、調速機構間の差異により時計は進んだり遅れたりしてしまいます。両機構の動作を同期させ、エネルギー分配を調整することで、精度・安定性・信頼性を保証しています。

 ユリス・ナルダンが2022年に「フリークS」で時計業界に初めて導入した垂直デファレンシャルと比較すると、デファレンシャルの軸の向きが逆に設計されています。フリークSが下降軸を採用していたのに対し、スーパーフリークは上昇軸を採用しています。この構造上の選択により、ムーブメントが視覚的に開かれ、真のメカニカルショーが展開されます。

ジンバル:世界最小
 ディファレンシャルとセコンド表示がオフセンター軸上に配置されているため、ユリス・ナルダンはこれらの機構間での完璧なエネルギー伝達を可能にしようと、ジンバル機構を開発し特許を取得しました。デファレンシャルから動力を受け取ったジンバルは、それをシリンダー型セコンド表示へ伝達し、その正確な動作を可能にします。11の部品で構成されるジンバル機構はわずか4.8mmであり、2本の伝達軸の全長は12mmに及びます。

 歴史的に、ジンバルは船舶の海上コンパスを安定させ、航海計器の水平位置を維持するために開発されました。その後、ジャイロスコープの誘導や航空・宇宙計器の開発において不可欠な存在となりました。今日では、ジンバルシステムは海上・航空ナビゲーション、航空宇宙工学、光学・電子安定化技術など幅広い先端分野で活用されています。そしてごく近年、複雑な可動式機械構造の制御を可能とする技術として、役割が再解釈されるようになりました。

 ジンバルとディファレンシャルは、どちらも1ミクロンの公差で製造されており、ユリス・ナルダンの長年のイノベーションパートナーであるMPS社との共同開発により実現しました。MPS社は、カスタムマイクロシステムのスイスにおける専門企業であり、バイオメディカルおよび航空宇宙分野のマイクロエンジニアリングにおける確固たるリーダーとして認められています。MPS社の数々の開発品の中でも、ユリス・ナルダンのディファレンシャルとジンバルシステムは、これまでで最も複雑かつ野心的なものの一つに数えられます。

グラインダー®テクノロジー:最も先進的な自動巻きシステム
 フライングカルーセルに搭載した2つのトゥールビヨンを駆動することは、従来の巻き上げシステムでは不可能でした。このような複雑機構に十分なエネルギーを供給するには、根本的に新しいアプローチが必要です。ユリス・ナルダンは、特許取得の高度に複雑なグラインダー®システムによって、この課題を解決しました。

 業界で最も効率的で先進的な自動巻きシステムとして知られるグラインダー®は、わずかな手首の動きも捉え、エネルギーへと変換します。ローターは、厚さわずか0.12mmの超薄型レバーを4本備えたフレームに接続されており、従来の巻き上げシステムと比較して2倍の角ストロークを実現しています。2つではなく4つのペダルを備えた、まるで自転車のような仕組みです。結果、このシステムは卓越したエネルギー効率を維持しながら、3日間のパワーリザーブを実現します。

自社製シリコンおよびダイアモンシル®
 時計製造におけるシリコンの歴史は、2001年、ユリス・ナルダンの「フリーク」の発表により幕を開けました。それから20年以上が経過した現在、多くの著名な時計メーカーがこの先進的な素材を採用する中、フリークは今なお革新の最先端に立ち続けています。

 軽量、柔軟、低摩擦、そして完全な耐磁性を備えたシリコンは、精度、耐久性、長期的な信頼性を高める点で明らかな利点を持っています。スーパーフリークには、2つのテンワ、2つのヒゲゼンマイ、そして2007年にユリス・ナルダンが特許を取得したダイヤモンドコーティングを施したシリコン技術であるDIAMonSIL®脱進機2点など、計10個のシリコン部品が組み込まれています。ダイヤモンドの硬度によって強化された脱進機は、年間1億5500万回以上の衝撃に耐えるよう設計されており、摩擦や衝撃に対する耐性を大幅に向上させています。特に2つのトゥールビヨン脱進機が毎時18,000振動で動作することを考慮すると、堅牢性は不可欠です。

 スイス・シオンにあるユリス・ナルダンのシリコン研究所「シガテック」にて開発・製造されたこの技術は、ブランド独自の専門知識と絶え間ない革新を体現しています。

ナノシタル®テクノロジー
 フリークの哲学に忠実で、12時間ごとに1回転し時間を示すアワーディスクは、スーパーフリークにも搭載されており、さらにこれまでにない進化を遂げ、透明なブルー仕様となっています。

 ナノシタル®製で、白いスーパールミノバ®のインデックスがアクセントを添える透き通るデザインは、その下にある自動巻き機構をのぞかせ、美しいメカニズムを披露するとともに、時計の運動構造を強調します。

 ナノシタル®は、ガラスの制御晶析により開発された光学的に透明な多結晶性素材であり、卓越した純度と際立ったハイテク特性を備えています。多くの天然宝石に含まれる主要な2つの酸化物であるSiO₂(二酸化ケイ素)とAl₂O₃(酸化アルミニウム)をベースにした高温組成により製造され、高い透明性、最適な密度、優れた硬度を兼ね備えるよう配合が微調整されています。トパーズ、サファイア、ルビーに近い比重と、標準的なガラスを上回る硬度レベルを備えたナノシタル®は、その透明性、色調、内部構造を維持しながら、卓越した耐久性を発揮します。

 ライトブルーで表現されたディスクの色合いは、絶妙なバランスを保っています。現代的でラグジュアリー、そして明らかにハイテクでありながら、繊細なバイオレットのニュアンスがほのかに柔らかさを添えます。わずかに「冷たい」印象を与える色調でありながら温かみを感じさせ、ユリス・ナルダンが誇る海洋の伝統を彷彿とさせます。

ハイ・クラフトマンシップ - 人の手によって形作られてきた、180年の職人技

 スーパーフリークは、紛れもなくハイテクかつ高度な時計製造技術を駆使した機械です。同時に、卓越した職人技によって形作られており、細部に至るまで人の手によって仕上げられています。最先端エンジニアリングと伝統的サヴォアフェールの絶妙なバランスは、180年にわたる歴史の賜物です。

手作業による装飾
 スーパーフリークは職人技の結晶であり、構成部品の70%以上が完全に手作業で仕上げられています。レザーバフ、ニードルファイル、木製スティックといった伝統的な工具と技法を用い、あらゆる表面を磨き上げ、洗練させ、完壁に仕上げます。手作業によるストレートグレイン仕上げが繊細なコントラストを生み出し、手作業のサンドブラスト加工が深みと質感を加えます。これら二つの工程は極めて高い精度が求められる、非常に時間のかかる作業です。

 この難度の高い作業は、素材としてチタンを選択することでさらに複雑さを増します。伝統的な時計製造において、装飾的なムーブメント部品は、多くの場合、成形や仕上げが容易な真鍮で製作されます。しかしチタンは、真鍮よりはるかに軽量かつ高硬度であるため、強度と軽量化を同時に追求するスケルトンムーブメントに最適です。しかしながら、この硬度ゆえに装飾加工ははるかに難しく、チタン部品の仕上げには真鍮の最大2倍の時間を要する場合があります。従来の工具では加工が難しく、より高い抵抗を示すチタンは、従来の工具と同等の精巧さと完璧な表面品質を実現するには、はるかに多くの手作業が必要となります。

オート・オルロジュリー工房、スーパーフリークが生まれる場所
 スーパーフリークは、ユリス・ナルダンのオート・オルロジ ュリー工房にて組み立てられます。この工房は、マニュファクチュールが手がける最も複雑で、技術的難度の高い作品製作のために設けられた特別な場所です。スイスのラ・ショー=ド=フォンに佇む工房で、ユリス・ナルダンの最も野心的なタイムピースが誕生します。

 ここでは、グランド・コンプリケーションを手がける14名の時計職人が、チャイム機構や天文表示から最も希少な複雑機構に至るまで、卓越した機構の開発と組み立てに専門知識を注ぎ込んでいます。グランド・コンプリケーションを製作することのできる時計職人への道は長く、厳しいものです。4年間の厳しい学習を経て、作業台での日々の技術伝承によって形作られる5年間の実践的な訓練が求められます。それは忍耐、精密さ、そして熟練の技の上に成り立つ職業であり、こうしたスキルは時間と実践を通じてのみ鍛え上げられるものです。

 スーパーフリークにおいては、わずか5名の時計職人のみが特別に訓練を受け、時計の組み立てを担っています。すべての時計は、最初から最後まで一人の時計職人によって組み立てられ、製作工程における完全な熟練度が保証されています。これらの職人たちはアフターケアも担当し、時計を最も熟知する者たちの手元で、専門知識が途切れることなく継承されることを保証しています。

 工房には、まず装飾工房から部品が届きます。ユリス・ナルダンのオート・オルロジュリー製作においては、各部品間の必要な調整を行うため、時計を一度完全に組み立てます。その後、完全に分解し、すべての部品から微細な粒子を丹念に除去した後、最終調整のために再び組み立てられます。この徹底した工程は、精度と長期的な性能を確保するために不可欠です。

 スーパーフリークの組み立てには特に厳格な工程が求められます。一つひとつの時計には60時間もの手作業を要し、その後5日間にわたる試験を経て、精密時計としての性能が確認されます。

SUPER FREAK
スーパーフリーク

Ref:2520-500LE-3A-BLUE/3A
ケース径:44.00mm
ケース厚:視覚的な厚み 12.2mm / 全体の厚み 16.54mm
ケース素材:ホワイトゴールド
防水性:30m
ストラップ:グレーラバー製バリスティックストラップ(白ステッチ仕様)、ホワイトゴールド製デプロワイヤントバックル
ムーブメント:自動巻き、Cal.UN-252(自社製)、72時間パワーリザーブ、毎時18,000振動(2.5Hz)×2、42石
仕様:時・分・秒表示、自軸の周りを回転するフライングカルーセルムーブメント、10度傾斜した2つのフライングトゥールビヨン、チタン製ブリッジ、白色のスーパールミノバ®を施した時分表示、ブルー ナノシタル® アワーディスク、シースルーケースバック
限定:50本
価格:55,946,000円(税込)

※2026年4月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。

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