機械式時計の限界を乗り越える業績を讃え ヴァシュロン・コンスタンタンが数々の賞を受賞

　 2015年、ヴァシュロン・コンスタンタンが発表した史上最も複雑な時計「リファレンス57260」ならびにその技術的功績が讃えられ、さまざまな名誉ある賞を受賞しました。昨年10月に開催された高級時計の祭典「ジュネーブ・時計グランプリ（GPHG）」では、製作に関わったヴァシュロン・コンスタンタンの3名の時計師が審査員特別賞を受賞しました。そして今年に入ってからは、海外メディア『REVOLUTION（レボリューション）』誌をはじめ、『WELT AM SONNTAG（ヴェルト・アム・ゾンターク）』紙や『ARMBANDUHREN（アルムバンドウーレン）』誌より、各賞が授与されました。

　 ヴァシュロン・コンスタンタンが誇るオーダーメイドサービス「アトリエ・キャビノティエ」によって製作されたユニークピース「リファレンス57260」は、想像を絶する複雑機構を搭載し、革新的技術を駆使して製作された2つの文字盤を備える最高傑作です。自社内の時計師3名から成るチームが8年以上の歳月を費やし、時計製造の古典的な基本原理を採用しながらも、紛れも無く21世紀のコンセプトによって作られたこの時計は、計57の複雑機構が組み込まれ、その中にはまったく新しく、他に類のない機構も含まれるなど、隅々まで独創性にあふれています。

　 まず昨年2015年10月に開催された高級時計の祭典『ジュネーブ・時計グランプリ（GPHG）2015』において、「リファレンス57260」を製作した3名の時計職人、ジャン＝リュック・ぺラン、ヤニック・ピントゥス、ミッケ・ピントゥスの功績を讃えて審査員特別賞が授与されました。本作品の製作において発揮された探求と専門知識は、機械式時計の進化における最も大きな功績を表すものです。

　 さらに海外メディアにおいても特別な賞が発表されました。まず、『REVOLUTION（レボリューション）』誌は、時計づくりへの真摯な取り組みと熟達した技術を讃えて２つの賞を授けました。まずWatchmaker of the Year Award（ウォッチメーカー・オブ・ザ・イヤー）は、3名の時計師の非凡な仕事ぶりと、その前例のない業績を讃えて受賞に選ばれました。次にRevolutionary Watch Award（レボリュショナリー・ウォッチ）の栄誉は、ジュネーブ・シールを取得し、複数のカレンダーやダブル・レトログラード・スプリットセコンド・クロノグラフといった前代未聞の機構を含む57もの複雑機構を搭載する、他に類のないオーダーメイドピース「リファレンス57260」に輝きました。

　 また、『WELT AM SONNTAG（ヴェルト・アム・ゾンターク）』紙は、3月17日にバーゼルにおいて、『ARMBANDUHREN（アルムバンドウーレン）』誌と共同で、昨年の最も優れた時計を表彰するセレモニーを催しました。ジャーナリストと時計の専門家たちによる審査の結果、ヴァシュロン・コンスタンタンは、「Watch Personality of the Year（ウォッチ・パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー）」と「Watch of the Year（ウォッチ・オブ・ザ・イヤー）」の両部門で受賞しました。

　 「Watch Personality of the Year（ウォッチ・パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー）」は、とりわけ象徴的です。なによりまずこの賞が時計の背後に存在する人々の功労を表彰するものだからです。「リファレンス57260」に携わったジャン＝リュック・ペラン、ヤニック・ピントゥス、マイク・ピントゥスの3名の熟練した時計師は、この特別な賞を受賞し、バーゼルでのセレモニーに出席しました。ジャン＝リュック・ペランは、「リファレンス57260」の製作に要した8年に及ぶ開発について「比類ない専門技術を駆使して挑んだ人間による正真正銘の冒険であり、実現可能な限界を突き破る強い意志の表れ」と考えていたことをといいます。

　 当日夜のハイライトを飾る「Watch of the Year（ウォッチ・オブ・ザ・イヤー）」では、ヴァシュロン・コンスタンタンのリテール＆クライアントVIPディレクター、ドミニク・ベルナスが表彰状を受け取りました。受賞にあたって彼は、「この史上最多の複雑機構を搭載する「リファレンス57260」は、ヴァシュロン・コンスタンタンにとって特別な記念碑です。それは、ヴァシュロン・コンスタンタンの時計師が完璧に熟達した技術を備え、調和の取れた見事なデザイン、極めて高度な仕上げにいかに長けているかを物語るものです。私たちの使命はもちろん、卓越を目指して日々懸命に努力を続けることにありますが、「リファレンス57260」は、その目標を非常に高い位置に定めたのです」と述べました。