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「カリテフルリエ」の認定を得た新しいカルパ「カルパ カリテフルリエ」

  その名前の通り、カルパ カリテフルリエは技術的および美的優秀さを保証します。時計製造においてもっとも厳格で包括的な五つの認証基準*を満たし、妥協のない信頼性とクラフツマンシップを立証しています。このモデルには、時、分、およびセンターセコンドの表示に加え、12時位置の日付表示を特徴とする新しい自動巻キャリバーPF442 が搭載されています。ムーブメントは、キャリバー内部のよりよいエネルギーの分配を保証し、パワーリザーブを60時間に増大させる直列ツインバレルを収めます。各コンポーネントの仕上げは、オートオルロジュリたる基準を満たします。ブリッジは、クロスしたコート・ド・ジュネーブパターンで装飾され、その複雑さがカリテフルリエ認証の厳格さを反映しています。


  ケースは、パルミジャーニ・フルリエ独特のローズゴールドではなく、18K レッドゴールド製。ブラックダイヤルの周囲には、オパール光沢および手作業で施されたトレスパターンのギョーシェで装飾されています。カルパ カリテフルリエは、品格のある、控えめで優雅な印象に特徴づけられ、どのディテールも偶然の産物ではありません。


*ミシェル・パルミジャーニと他三社とで共同創設されたフルリエ品質認証は、すべてのスイス製機械式オートオルロジュリメーカーを対象にしており、装飾の品質に加え、ムーブメントと動作信頼性のテストを含めて時計を全体として評価します。五つの認証基準は次の通りです。

(1)100%スイス製
(2)各コンポーネントの高品質なクラフツマンシップ、仕上げの審美性
(3)より厳しい公差でCOSC を取得
(4)クロノフィアブル・テストに合格
(5)フルリエテストを用いる24 時間摩耗シミュレーションテストに合格


ミシェル・パルミジャーニが語るカルパの起源

「このような形の腕時計がなぜ、どのようにして生まれたのか。それは実に単純なことでした。出発点は、解剖学的に多種多様な、どんな手首にも快適にフィットする時計をつくりたいという野心です。私は、もっとも普遍的な寸法を備えた時計をつくりたいと考えていました。それから、反対の手で触れたときに、時計が手首になじみ、快適に感じられるようにしたいと強く思いました。」こう言うと、ミシェルはカルパを着けた左の手首に右手を当てました。満面の笑みを浮かべ、続けました。「ほら、ここに時計があることはほとんど感じられません。でもたしかにここにあります。クリスタルから、ケースの小さな角度の変化、そしてストラップにいたるまで、手首にしっくりなじんでいるからです。これこそ、カルパをつくるときに私が求めたもの、すなわち、人間の手首に関するデータの加重平均を基に、最適なバランスを実現した腕時計です」。時計から手を離しても、ミシェルのほほ笑みは消えませんでした。

「この平均値を求めるために、厚紙で時計の模型をつくって周りの人々に試してもらいました。家族、同僚、当時はまだ小さかったマニュファクチュールにいた全員に協力を仰ぎました。工房を訪れ、『すみません、ちょっと試してほしいんですが、手首を貸してもらえませんか。この形、どう思いますか。』と訊ねて回りました。実際に経験を積み重ねることで、少しずつ理想の寸法が導き出されていくと同時に、ラグの角度や調和のとれたプロポーションについても決まっていきました。こうして、決定した手首の曲線に沿って、側面からカルパのデッサンを描き始め、何週間も側面だけに集中しました。続いて時計にトノー型のフォルムが採用されました。というよりも、側面からの論理的な結果として、いやおうなくこの形に決まったのです。手首とまったく同様に、『わずかな直線もなく、鋭い角もなく』が基本理念となりました。デザインの中心となったのは、サファイアクリスタルのドーム型やミドルケースの浅く緩やかな角度を生み出すカーブでした。」

「私は数学者でもなければ、解剖学者でもありません。自然な調和を感じとる確かな感性と、なによりも当時手首を貸して熱心に協力してくれた同僚を頼りにする、実用重視の時計師です。それが、私の出発点でした。カルパの冒険は、このような経験主義から始まりました。唯一気にかけたのは人間工学。それ以外は、仕事への情熱によってなんとか乗り越えられました。」

2018年はカルパの年:トノーに内包するトノー

  2018年は、初代カルパの原点となったモデルを駆動した、最初の変形ムーブメントが誕生してから20 年となり、アイコニックなトノー型ファミリーが主役となる年。100%自社製の複雑機構を搭載し、ケースのラインとぴったりと合う、トノー型ムーブメントを組み込んだカルパの新世代が誕生しました。この「トノーに内包するトノー」は、時計の中に完璧な整合性、すなわちムーブメントとケース、隠れているものと見えるものとの調和を追求するミシェル・パルミジャーニの意志を示すものです。

「傑作とされる昔の時計をよく見ると、ムーブメントとケースとの間に調和の取れていないところがひとつもないことにお気づきになるでしょう。トノー型のケースの中にラウンド型のムーブメントが収められていることはありません。古きよき時代の時計製造においては、さまざまな部品が同時に製造されていたため、このふたつのフォルムは自ずと調和するものでした。どのケースも、中に収める部品を考慮しながら製造されていました。修復師であれば、全体の形を決めるのはムーブメントであり、デザインにおけるこの調和こそが時代を超越する秀逸性の鍵となるということがすぐに理解できるはずです。」
ミシェル・パルミジャーニ

KALPA QUALITÉ FLEURIER
カルパ カリテフルリエ

Ref.:PFC194-1601400-HA1441
ムーブメント:自動巻き、Cal.PF442、60時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、29石
仕様:時、分、センターセコンド、日付、トレスギョーシェ、ケースバックにシリアルナンバーと「QUALITE FLEURIER」の刻印
ケースサイズ:42.3×32.1mm
ケース厚:10.1mm
ケース素材:18K レッドゴールド
防水性:30m
ストラップ:ブラックアリゲーター(エルメス社)、18K レッドゴールドのアルディヨンバックル
価格:2,500,000円(税抜)

※2018年8月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。

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