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2020新作 ブレゲ「トラディション オートマティック レトログラード セコンド 7097」

 ブレゲは2005年に、ブランドのアイコンとなる「トラディション」コレクションを発表しました。それは、ムーブメントの調速機構を地板の上に配し、表から見えるようにした初の時計でした。その独創的な姿が注目に値する「トラディション」コレクションに、新鮮なブルーダイヤルが「トラディション オートマティック レトログラード セコンド7097」からブレゲ ブティック限定モデルとして登場します。

 このモデルは、同コレクションの他のモデルと同様に、ブレゲ初期の懐中時計「スースクリプション」ウォッチからインスピレーションを得て開発され、1796年にこの1本針の懐中時計を初めて発明したアブラアン-ルイ・ブレゲの巧妙な発想を思い起こさせます。「スースクリプション」は、非常にシンプルなムーブメントを搭載し、「スースクリプション」すなわち「予約」方式で販売されました。購入者は予約の際に価格の4分の1を前金として納め、納品の際に残金を支払うというものでした。アブラアン-ルイ・ブレゲはまた、この「スースクリプション」のムーブメントを彼の「モントレ・ア・タクト」にも利用しています。

「トラディション 7097」はさらに、通常なら地板の下に隠されたブリッジや歯車、脱進機、香箱、その他のムーブメント部品を露わにして見せる点でも「スースクリプション」や「モントレ・ア・タクト」のメカニズムを称えるものになっています。左右対称に配置されたブリッジが形作る美しいバランスは、シンプルな仕上げによっていっそう強調されています。また、地板とブリッジの表面には「グルネイユ(サンドブラスト)」と呼ばれる装飾仕上げが施されています。この仕上げを均一にムラなく施すには、特殊な技術が要求され、いかなる誤りも許されません。ゴールド製のローターは、当時のムーブメントに使われていたスタイルを踏襲し、12時位置にオフセットされたブルー仕上げのゴールドダイヤルには、伝統的な手彫りギヨシェによる「クル・ド・パリ」の装飾が施されています。

 その名称にあるレトログラード式スモールセコンドは、10時位置に置かれ、ロジウム仕上げのブレゲ針を採用する時針や分針とともに秒を表示します。ブレゲのウォッチメーカーは、時刻の読み取りやすさを最適化し、このスモールセコンドを強調するために、ペルラージュを施した半円形の秒目盛りをダイヤルに重ね合わせました。パラシュート衝撃吸収装置は、左右対称に歯車が配置されたダイヤルの4時位置のテンプに組み込まれています。ブレゲが発明した、このテン真を衝撃から保護する装置は、「トラディション」コレクションの一目でわかる特徴になっています。それはまた、「インカブロック」を含む、現在の時計に使われている耐衝撃機構のまさに元祖です。

「トラディション 7097」は、最新テクノロジーの点でも決して遅れをとっていません。直径40mm のケースに納められているムーブメントは、アンクルにシリコン素材を使った脱進機や、同じくシリコン素材による外端曲線付きブレゲひげゼンマイを搭載し、非常に安定した歩度を実現しているのです。

「トラディション オートマティック レトログラード セコンド7097」は、歴史的な機構の現代化にたゆみなく努めるブレゲの卓越した技術と美的デザインの成果です。その飾らないスタイリングには、ブランドの伝統を思い起こさせ、技術的な特徴には、断固としたビジョンをもって未来を築いてゆく高級時計ブランド、ブレゲならではの姿勢が見て取れます。

TRADITION AUTOMATIQUE SECONDE RÉTROGRADE 7097
トラディション オートマティック レトログラード セコンド 7097

Ref:7097BB/GY/9WU
ケース径:40.0mm
ケース厚:11.8mm
ケース素材:18Kホワイトゴールド
防水性:3気圧(30m)
ストラップ:ブルーレザー
ムーブメント:自動巻き、Cal.505SR1、毎時21,600振動、50時間パワーリザーブ、38石
仕様:時・分表示、10時位置にレトログラード式スモールセコンド、ブルー仕上げの18Kゴールド製ダイヤル、ロジウム仕上げのブレゲ針、ケースバンドに繊細なフルート装飾、シースルーケースバック
限定:ブティック限定
価格:3,910,000円(税抜)

※2020年7月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。

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