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クリエイティブ ティレクター近衞忠大氏が文化継承を体現するノルケイナーに

 日本と世界の間に立って、互いの文化を深く伝えることをミッションとして活躍するクリエイティブディレクター近衞忠大氏。彼は、五摂家筆頭近衞家の家柄に生まれ、宮中歌会始で和歌を読む講師を務めるなど文化継承のプレーヤーでもある。


日本の文化を未来につなぐ挑戦
 忠大氏は、幼少時代を海外で過ごしたこともあり、日本の文化を継承することへの意識は高くなかったと言います。「学生の頃、近衞家に伝わる古文書などを収蔵する陽明文庫で、祖父・近衞文隆が自分と同じくらいの歳にしたためた書を眺め、衝撃を受けました。文化継承を自分ごととして捉えたのはその時からです。今、日本文化の多くは継承存続の危機にあります。仕事として続けられる人は激減し、守るべき立場の人が義務感から守っているというのが現状です。しかし、1つの出会いやきっかけが、自国の文化を守ることへの想いを呼び覚ますと信じています。海外の人が日本に期待しているものは何か。それは文化です。スイス人がスイス時計の魅力を発信するように、日本人も誇りをもって自国の文化をアピールすべきです。でも、日本人はちがう視点をもった人に自分たちのことを説明するのが苦手です。自分を褒めることを恥ずかしいと感じる気風があります。でも、海外の人から素晴らしい文化を評価されれば、みんな誇りに感じるでしょうし、積極的に守っていこうと考え始めるでしょう。そのために、日本の文化を海外の人に理解しやすい形にして伝えること。同時に、海外の人たちは自国の文化を世界に向けてどのように発信しているかを日本に紹介すること。それが私の挑戦であり、生涯をかけて取り組んでいるテーマです」


スイスで過ごした幼少時代
 忠大氏は幼少時代を家族と共にスイスで過ごした。まわりの友達は日本のことについてさまざまな質問を彼に投げかけた。日本ってなんだろう。あの頃に聞かれたことになんて答えるのか。その問いかけが活動の原点になっている。彼は言う。「スイス人にとってスイス時計は、産業や工業製品であると同時に自国が世界に誇るべき文化として捉えられています。1つのブランドのものではなく、国民全員のものとして守り抜く。その意識が機械式時計を苦境から復活させたのだと思います。誕生してまもないノルケインが、信頼を重んじるジュネーブやチューリッヒの老舗時計店で取り扱われ、ショーケースに堂々と並んでいるのはスイス時計文化を継承することへの共感に他なりません。文化とは国民ひとりひとりのもの、存在がみんなの喜びとなるもの。スイス人のスイス時計文化への想いを日本の人々に伝えていくことが、やがて日本の素晴らしい文化への関心を深め、守り抜いていこうという意識を芽生えさせると信じています」

岡崎選手のメッセージムービーを監督
 ノルケインの インスタグラム上で公開されている、サッカー岡崎選手のメッセージムービー。その映像ディレクションはすべて近衞忠大氏が行っている。撮影当日、岡崎選手にも内緒だったのでこの記事を読んだら驚くかもしれない。伝統文化を継承すると聞くと、高尚で堅苦しいイメージをもつ人が多いかもしれないが、忠大氏が制作する映像は世界の人々が目に触れた時の視点から岡崎選手の魅力を見事に切り取っている。

<岡崎選手のメッセージムービー>
ノルケインジャパン公式インスタグラム @norqain_japan

※2021年11月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。

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