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2022新作 都会感あふれる腕時計。グルーベル・フォルセイ「トゥールビヨン 24セコンド アーキテクチャ」

 2022年の新作として、グルーベル・フォルセイからトゥールビヨン 24セコンド アーキテクチャが登場しました。トゥールビヨン 24セコンド アーキテクチャは、グルーベル・フォルセイがこれまでに製作したどのタイムピースとも異なります。通常とは全く異なる形状のケース、機能的な構造、造形美にあふれた部品、連携する姿が美しい動力機構、そしてまさに壮大なムーブメント。グルーベル・フォルセイが手掛けたこの新しいキャリバーは、凸型で円錐台形状の新しいケースに収められており、従来のムーブメントの構造やデザイン性とは全く異なり、まるで手首の上で美しい建築の世界が展開されているような雰囲気をもたらします。

 歴史は、絶え間ない進歩と、時に起きる完全な破壊によって成り立っています。高級時計の製造も例外ではありません。250年にわたってひたすら成果が積み上げられる中、破壊、大変革、革命が時として起きてきたのです。

 グルーベル・フォルセイは、ダブルトゥールビヨン30°、クアドラブルトゥールビヨン、ダブルバランシエール、QP イクエーションのメカニカルコンピュータなどを通じてそのいくつかを主導してきました。美的観点から見ると、ケースのアシンメトリーな凸型形状や、傾斜の付いたエスケープメントは、時計製造におけるデザインに新たな道を切り開いたと言えるでしょう。しかし、トゥールビヨン 24セコンド アーキテクチャに関して言えば、グルーベル・フォルセイが、自社のタイムピースにおいて技術とデザインの融合をこれほどまでに推し進めてきたことは一度もありません。

遮られることのない眺め

 新作トゥールビヨン 24セコンド アーキテクチャの世界観は、簡単に理解できるものではありません。部品は空間に浮かんでおり、表面、形状、動きが見事に調和した構造を誇示しています。ケースは、まず文字盤側にある大きな開口部から、壮大な姿を披露しています。その開口部の周囲には、この作品にインスピレーションを与えたグルーベル・フォルセイの価値観、建築、調和、革新、技術、精緻な仕上がり、情熱、科学、独創性、創造性が、レリーフとして刻まれています。

 文字盤側から見ると、完全なラウンドケースのような印象を受けますが、他の角度から見ると、その凸型形状に加え、ケースバンドの周縁部全体を包み込む大型の合成サファイアクリスタル製リングも姿を現します。グルーベル・フォルセイは、2007年という早い時期からサファイアクリスタルの横方向の開口部を取り入れてきましたが、上下、そしてケースバンド周囲のあらゆる角度からムーブメントが見えるようにしたのは、今回が初めてです。

 この新しいケース構造により、ムーブメントの極めて細部に至るまで、その姿を堪能できるようになり、また、光をほぼ遮ることなく透過させることができるようになりました。影と反射の効果によって、光が構造物を浮かび上がらせ、その造形美を詳しく観ることができます。光がムーブメントを照らし、その複雑な構造を余すところなく披露しており、この唯一無二のタイムピースの美しさに極めて大きな貢献をしています。

全く新しいケース構造

 ケースは、ムーブメントを美しく見せるという点で貢献しているだけでなく、手首の上でこの上なくユニークな体験も提供しています。その凸型形状は、人間工学に基づいた最適なデザインで、手首に快適な装着感を実現しています。既成概念の枠をさらに超えて、グルーベル・フォルセイは今回、凸型であると同時に、円錐台に似た形状のケースを考案しました。トゥールビヨン 24セコンド アーキテクチャでは、ケースバックの直径(47.05mm)がベゼルの直径(45.00mm)よりも大きくなっているため、2つの長所を兼ね備えていると言えます。ムーブメントの構造を十分に披露できるだけのスペースがあるにもかかわらず、実際のサイズよりかなり小さい印象を与えます。

 最後に、50m防水を誇るチタニウム製ケースの特長は、立体的で可変的な形状のラグ、手作業によるポリッシュ仕上げとストレートグレイン仕上げ、エンボス加工の文字が入ったシームレスに一体化したラバーストラップ、チタニウム製のフォールディングクラスプです。

他に類を見ないムーブメント

 ケースそれ自体も重要な技術的偉業と言えますが、主役はやはりグルーベル・フォルセイのムーブメントでしょう。ポリッシュ仕上げのチタニウム製ブリッジは、フロスト仕上げの地板だけでなく、華やかさでもたちまち目を引きます。それは、どこからともなく現れ、ムーブメントの中を蛇行するように進み、最後にはサファイアクリスタルと同一平面になる位置に収まります。

 トゥールビヨン 24セコンドは6時位置で、透かし細工が施された大きな球状のブリッジに固定されていますが、そのベースはデザイン上見えないようになっています。傾斜が付いたエスケープメントは、その形状により重力に逆らう一方、その機能により重力の影響を補正します。振動子が受ける重力の影響を解決するため、このモデルでは、25度の傾斜に加え、高速回転速度が利用されています。この2つの要素が組み合わさることにより、特に安定した姿勢で優れた計時性能を発揮します。

 10時位置のバレルブリッジにも彫刻が施されており、球形の表面に加え、ベベルと皿面にもポリッシュ仕上げが施されています。香箱蓋には、エングレービング、ラッカー仕上げ、円形のグレイン加工が施され、同軸直列接続された高速回転の香箱が3つ内蔵されており、そのうちの1つには、過度の張力を避けるためのスリップ機能が付いたゼンマイが装備されています。キャリバーの動力源が90時間のパワーリザーブを実現。3時位置の円錐ディスクの上で動くレッドの三角形で表示されます。これも、ポリッシュ仕上げが施された美しいチタニウム製のブリッジで固定されています。

 中央には、透かし細工とポリッシュ仕上げが施された、曲線を描くスティール製の大きな時針と分針が配されており、グルーベル・フォルセイを象徴するトライポッドブリッジに取り付けられています。8時位置では、側面にポリッシュ仕上げが施されたシリンダー上にスモールセコンドが配され、その周辺にある他のすべての部品と見事に調和しながら、時刻表示を引き立てています。

技術とデザインの独創的な融合

 ムーブメントに使用されている354個の部品は彫刻が施され、アシンメトリーでありながらも見事に調和して配されています。それは、まるで自然界で見られる有機的成長過程から生じたかのようです。各部品は、思いがけず立体的に見える平面に浮かんでいるかのようですが、デザイン的にも技術的にも、他のすべての部品との関係において、まさにあるべき場所に配置されています。ムーブメントは都会的な力強さを示しながらも、一息つける程度の余裕を持たせたスペースに配置されています。トゥールビヨン 24セコンド アーキテクチャは、現代デザインの傑作であり、グルーベル・フォルセイのアート・オブ・インベンション(発明の芸術)を物理的に実現したものです。

 トゥールビヨン 24セコンド アーキテクチャは、2022年にわずか11本、その後2023年から2025年までは毎年18本、全部で65本の限定生産となります。

Tourbillon 24 Secondes Architecture
トゥールビヨン 24セコンド アーキテクチャ

ケース径:ケースバック 47.05mm、ベゼル 45.00mm
ケース厚:16.80mm
ケース素材:チタニウム
防水性:50m(5気圧)
ストラップ:ブラックラバー、チタニウム製フォールディングクラスプ
ムーブメント:手巻、自社製、毎時21,600振動、90時間パワーリザーブ、42石
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)表示、トゥールビヨン、パワーリザーブ表示、シースルーケースバック
限定:世界限定65本(2022年に11本、2023年から2025年までは毎年18本製造)

※2022年6月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。

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