2023新作 中国歴の新年を祝し、漆の伝統技法が伝説のドラゴンに息吹を吹き込む。ショパール「L.U.C XP 漆 辰年」
2023年の新作として、ショパールから「L.U.C XP 漆 辰年」が登場しました。18Kエシカルローズゴールド製、88本のリミテッドエディションです。
時計の世界において、ゴールドと漆の融合は非常に稀であり、その技術を極めることはさらに希少です。「L.U.C XP 漆 辰年」は、中国歴の干支に想を得た“幸運”と“繁栄”が作品を通じ、メゾンの職人技で表現されています。中国の神話や伝説に登場する最初の創造物であるドラゴンは、皇帝の権威、富、豊かさ、そして吉兆の象徴です。旧暦の辰年は2024年2月10日に幕開けします。
言い伝えによると、紀元前2,700~2,600年の間に統治を行った中国の伝説の初代皇帝は、近隣の部族を制圧する際、自身の紋章にさまざまな創造物を取り入れ、今日私たちが知る中国のドラゴンの前身となるイメージを創り上げた人物だと言われています。
こうした伝統から見事にインスピレーションを得たショパールの「L.U.C XP 漆 辰年」は、外径39.5mmの18Kエシカルローズゴールド製ケースを備え、マイクロローターを搭載した自社製キャリバー「L.U.C 96.17-L」によって、厚さわずか6.80mmの薄型モデルを実現しています。このタイムピースは、ショパール マニュファクチュールが培ってきた技術的ノウハウと芸術的な要素を巧みに融合させています。漆、金粉、マザーオブパールの象嵌細工で見事に装飾された文字盤は、それ自体が芸術品と言えるでしょう。「L.U.C XP 漆」コレクションとして12年連続となる本モデルの文字盤は、蒔絵技法に特化し、世界的な名声を誇る職人の手によって日本で製作されます。
シンボリックで芸術的な物語
中国の五行説は、干支に加えて「金・水・木・火・土」の5つの要素のうちのひとつを各年に割り当てており、2024年は「甲辰」です。通常、ドラゴンは力強く、恐るべきエネルギーを持ち、生命力に溢れ、黄道十二宮の中で最も自信に満ちた動物と評価されるのに対し、甲辰は環境の守護者であり、自然との調和のシンボルとみなされています。この力強いアイデンティティは、ショパールが抱く地球とその豊かさに対する敬意と見事に呼応しています。メゾンの依頼によって日本の熟練漆職人は、ドラゴンが息づく、慎ましくもエレガントなブラック文字盤を製作しました。雲の上に昇るドラゴンは、レッド、グリーン、イエローの大胆なステートメントカラーをまとい、その力強さと優美さで圧倒的存在感を誇示しています。
2023年は「L.U.C XP 漆」シリーズにとっても大切な節目を迎えています。2013年、ショパールは「巳年」をモチーフにその最初のモデルを発表しました。そして、ドラゴンに捧げたこの新作モデルによって、メゾンは中国の黄道帯暦におけるひとつのサイクルを完成させます。これを機に、2024年には現在までに製造された12本の「L.U.C XP 漆」を展示する壮麗なウッドボックスが披露される予定です。コレクターたちは、12本のマスターピースをコンプリートコレクションとして堪能することができるでしょう。
クラフツマンシップへの緻密なアプローチ
伝統を忠実に継承し、芸術的職人技の継承を重んじるショパールは、今回もまた、蒔絵の伝統技法に特化した日本で最も優れた職人に「L.U.C XP 漆 辰年」の製作を依頼しました。88枚の壮麗な文字盤は全て、100年の歴史を誇る山田平安堂で熟練漆職人の小泉三教氏が1枚に20時間を超える緻密な作業を費やして製作されます。この洗練された古の技法によって、ウルシの木の樹液から抽出された漆の層の間に配された金粉が背景を明るく照らします。高貴な文字盤は快適な着け心地に加え、控え目なエレガンスを漂わせる超薄型18Kエシカルローズゴールド製ケースに収納されています。
機械的性能
ケースの薄さは、厚さ3.30mmの自社製ムーブメント「L.U.C 96.17-L」によって実現されます。この自動巻きムーブメントには、オフセンターの22Kゴールド製マイクロローターがキャリバーのサイズに応じて組み込まれています。そのローターは優れた慣性で2つの香箱を効率よく巻き上げます。ショパール・ツイン・テクノロジーを応用した積載式二重香箱は、「L.U.C XP 漆 辰年」が65時間のパワーリザーブを確保するのに必要なエネルギーを蓄えます。一度巻き上げると、タイムピースは2.5日間以上、すなわち週末よりも長い時間にわたり、正確な時を刻み続けます。
マニュファクチュールの技
ショパール マニュファクチュールから誕生する「L.U.C」コレクションは、世界中の時計愛好家から広く愛され、羨望の眼差しを向けられています。四半世紀にわたり、高級時計製造の技と伝統にコミットするショパールは、サプライヤーからのムーブメント供給に頼らず、古のノウハウと技術を守り続けることを望んだカール-フリードリッヒ・ショイフレの指揮のもと、完全自社製キャリバーの製作という大胆な一歩を踏み出しました。1996年、名高い「L.U.C 96.01-L」の完成が、ショパール マニュファクチュールの幕開けを飾りました。その1年後、同ムーブメントを搭載した最初のタイムピース「L.U.C 1860」は、発表直後に時計専門誌「Montre Magazine」の“ウォッチ・オブ・ザ・イヤー”に選ばれたのです。
コレクションは、フルリエおよびジュネーブにあるメゾンの時計製造工房で設計、開発、製造、組立て、装飾、認証された精巧かつ独創的な複雑機構が年々拡充されてきました。今回加わった大胆な装いの「L.U.C XP 漆 辰年」は、その歴史に新たな1ページを刻み、ショパールのクリエイティビティと卓越した時計製造技術を証明しています。
L.U.C XP Urushi Year of the Dragon
L.U.C XP 漆 辰年
Ref:161902-5079
ケース径:39.5mm
ケース厚:6.8mm
ケース素材:18Kエシカルローズゴールド
防水性:30m
ストラップ:手縫いのブラックアリゲーターストラップ、ヌバックのライニング、ポリッシュ仕上げの18Kエシカルローズゴールド製ピンバックル
ムーブメント:自動巻き、Cal.L.U.C 96.17-L、約65時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、29石
仕様:時・分表示、漆技法を駆使して日本で手作業により製作された文字盤、辰年の特別な装飾、ゴールド仕上げのドーフィン型時・分針、シースルーケースバック
限定:世界限定88本
価格:要お問い合わせ
※2023年12月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。