2024新作 プラチナと“グラン・フー”エナメルの光り輝く競演。ブレゲ「クラシック 5177」「クラシック 7787」
2024年の新作としてブレゲより、プラチナと“グラン・フー”エナメルという2つの希少な素材の輝きを融合した「クラシック 5177」「クラシック 7787」が登場します。コレクションのタイムレスなエスプリを忠実に反映した「クラシック 5177」と「クラシック 7787」は、自社製キャリバー777 Qと、591 DRLという、卓越した信頼性を誇る2つの自動巻ムーブメントが体現します。
“グラン・フー”エナメルの輝きによってきらめく、漆黒の夜を思わせるフェイス。卓越性を象徴する素材であるプラチナ製のケースを採用したブレゲの「クラシック」は、ブラックとシルバーをまとい、「Ref.5177」はシンプルに時間を表示。「Ref.7787」は、ムーンフェイズとパワーリザーブ表示を備えます。
時のスタイリスト、アブラアン‐ルイ・ブレゲ
1775年にパリのシテ島に時計工房を開いたアブラアン‐ルイ・ブレゲは、型破りな技術革新によって、後に世界中の著名な顧客たちから名声を集めることとなっただけでなく、まったく新しい美的スタイルを生み出しました。ヌーシャテルに生まれた彼は、文字盤やケースを華美なほどに飾り立てていた当時の時計師たちとは一線を画し、過剰な装飾から時刻を解き放ち、読み取りやすさに最大の焦点を当てました。たとえ目には触れない部分に複雑な機構を備えていたとしても、直感的にすばやく必要な情報を読み取れなくてはなりません。
現在、時計史において最初の時のスタイリストとみなされているアブラアン-ルイ・ブレゲは、ウォッチの外観を幾度となく刷新しながらも、シンプルであることを大事にしました。ホワイトエナメルで加工を施し、あるいは、複数のギヨシェ模様で区分けをした文字盤を、丸みを帯びたアラビア数字やローマ数字が柔和に飾り、ブレゲを象徴するほっそりとしたブレゲ針がその上に重ねられます。「クラシック」コレクションの現代の基盤となっているこの芸術表現は、創業者とその息子アントワーヌ・ブレゲが18世紀から19世紀にかけて開発した数々の懐中時計に着想を得たもので、エレガントなコインエッジと呼ばれるフルート模様を見せるケースサイドにも見られます。
クラシック:永遠を約束するプラチナと “グラン・フー”エナメル
アブラアン-ルイ・ブレゲの目標、それは、時の中に時を刻むことでした。彼のその意思は、モダンなクリエイションを通じて、優れた耐性を持つ希少な素材を活用することで、ブレゲに引き継がれています。
高貴なプラチナ
18世紀後半、アメリカ大陸では400年近く前に発見されていたプラチナがヨーロッパを席捲。ジュエリーに続き、時計業界でも次第に採用され始めるようになったことがきっかけでした。「王の金属」とも称されたこの高級素材が、今回、「クラシック 5177」と「クラシック 7787」と名づけられた2つの類稀なるタイムピースを飾ります。
グレーに輝くその外装は見る人を魅了し、ときに、ホワイトゴールドやシルバーと混同されることもありますが、プラチナは多くの特長から、他の天然鉱物や鉄の合金とは異なります。たとえば、重量、展性、とりわけ優れた耐磁性や耐腐食性により、外形は永遠に変わりません。また、低アレルギー性で、その重みは手首にはっきりとした存在感をもたらします。
いずれのモデルもコレクションの具体的な特徴を忠実に継承し、ケースは、スリムなベゼル、刻みの入ったリューズ、スラリとしたラグ、コインエッジのケースバンドを備え、素材には初めてプラチナを使用。「クラシック 5177」は直径38mmに厚さ8.8mm、「クラシック 7787」は直径39mmに厚さ10.3mmのケースになります。
“グラン・フー”エナメルのきらめき
プラチナ同様、“グラン・フー”エナメルも、高級時計のクリエイションや限定モデルにふさわしく、永遠の価値というアプローチに当てはまるものです。もともとエナメルは、文字盤のディスクを守るために時計製造に採用されたものでした。文字盤は自然光や粉塵の粒子、酸化による劣化が甚だしく、20世紀半ばまで防水仕様でもありませんでした。
多様な鉱物の粉末素材を用いるこの装飾技術は、着色のために金属酸化物から成る粉末素材を結合剤と混ぜ合わせて文字盤の背景に塗った後で、高温(800~1,200℃)で焼成しガラス化させます。専門的な職人知識を要するエナメル加工は、まるで炎のように気まぐれで、予測不可能で、制御が難しい作業です。塗り重ねる層の数に応じて、専用の窯の中で何度も焼成を繰り返す必要があり、材料や色素を融合させて、深みを出すことで、不変の輝きを実現します。そして火を使った作業には当然リスクも伴います。
純然たる本質
この新しい「クラシック」は、なめらかで均一なそのフェイスに、色を出すのが極めて難しいとされるインテンスブラックの“グラン・フー”エナメルを施し、パウダリーシルバーのブレゲ数字とミニッツトラックがアーチを描きます。そのカラーコントラストは、時、分、秒を示すロジウム仕上げのブレゲ針にも続きます。今回の“グラン・フー”エナメルの新しい文字盤にも、18世紀の時計職人たちの間で流行した慣例と風習を取り入れ、クリエイションが本物であることの証として、「7787」は中央右に、「5177」は6時位置に、ブレゲのシークレット・サインが刻まれています。
「クラシック 5177」はアブラアン-ルイ・ブレゲが持っていたスタイルの哲学におそらく最も近い、無駄を削ぎ落したデザインで、時間という本質を表示するとともに、3時位置のダイヤルと同じカラーの小窓に日付表示を配します。一方、「クラシック 7787」は、身に着ける人のニーズに応じてさらなる機能を表示します。
心温まる笑顔、あるいは心地よい三日月のシルエットにも見える「クラシック 7787」の下に向かって開いた扇型の開口部は、地球の衛星の満ち欠けを表示し、ロマンティックな想像力の扉を開きます。この開口部からのぞく、星が瞬くネイビーブルーの空には、ハンマー仕上げされたゴールド製のムーンフェイズが浮かび上がり、29.5日の斬新的な目盛りをたどりながら、文字盤下部に設けられたパワーリザーブ表示の上でその姿を現します。
自社製キャリバー:精度と信頼性
メゾン ブレゲは、およそ250年前に創業者アブラアン-ルイ・ブレゲがパリで培ってきた技術的クラフツマンシップを受け継ぎ、スイスのジュウ渓谷のマニュファクチュールで開発された、高精度の革新的なムーブメントをウォッチに搭載し続けています。それを証明する「クラシック 5177」と「クラシック 7787」を動かす2つの自動巻機械式ムーブメントは、ケースバックのサファイアクリスタル越しに見ることができます。
キャリバー 777 Q:本質のみをとらえる
毎時28,800回という標準的な振動数で振動するこのムーブメントは、237個の部品から組み立てられ、シリコン製のひらひげゼンマイを搭載しています。シリコンは、2006年以降ブレゲが採用している摩耗、腐食、磁性に強い素材です。ロジウム仕上げの18Kゴールド製ローターは、星をちりばめたモザイクのようなギヨシェ模様が手作業で施され、ローターには「Breguet edition speciale」の文字が刻印されています。一つの香箱で55時間のパワーリザーブを有します。
キャリバー591 DRL:精度を追求
4Hzで駆動し、221個の部品から組み立てられたこのムーブメントは、ロジウム仕上げの22Kゴールド製ローターには「グレンドルジュ」のギヨシェ模様が手作業によって施され、38時間のパワーリザーブを保ちます。ムーンフェイズディスクにカナを追加することで、この種の複雑機構で多く見られる29.5日周期ではなく、29.5303498日周期を実現。実際の29.53058888日という月周期に限りなく近いサイクルを叶えることで、差分を348.7年にわずか1日のずれに抑えました。
クラシック 5177
Ref.5177PT/2N/9V6 01
ケース径:38.0mm
ケース厚:8.8mm
ケース素材:プラチナ950
ストラップ:ブラック アリゲーターレザー、プラチナ製ピンバックル
防水性:30m(3気圧)
ムーブメント:自動巻、Cal.777 Q、55時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、26石
仕様:時・分表示、センターセコンド、ブラックのディスクにシルバーの日付表示、アラビア数字のインデックス、パウダリーシルバーのミニッツトラック、ロジウム仕上げのブレゲ数字、ブラック “グラン・フー”エナメル 文字盤、ロジウム仕上げのブレゲ針、コインエッジのケースバンド、3ポジションのリューズ、Bのイニシャルの刻印、ケースにロウ付けされたラグ、シークレット・サイン
価格:6,017,000円(税込)
※以下のバリエーションがございます
ホワイトゴールドケース、ホワイト “グラン・フー”エナメル文字盤(Ref.5177BB/29/9V6)
ローズゴールドケース、ホワイト “グラン・フー”エナメル文字盤(Ref.5177BR/29/9V6)
ホワイトゴールドケース、ブルー “グラン・フー”エナメル文字盤(Ref.5177BB/2Y/9V6)
ローズゴールドケース、シルバー仕上げゴールド製ギヨシェ装飾文字盤(Ref.5177BR/15/9V6)
ホワイトゴールドケース、シルバー仕上げゴールド製ギヨシェ装飾文字盤(Ref.5177BB/15/9V6)
クラシック 7787
Ref.7787PT/2N/9VU
ケース素材:プラチナ950
ケース径:39.0mm
ケース厚:10.3mm
ストラップ:ブラック アリゲーターレザー、プラチナ製三折りフォールディングバックル
防水性:30m(3気圧)
ムーブメント:自動巻、Cal.591 DRL、38時間のパワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、25石
仕様:時・分表示、センターセコンド、12時位置にムーンフェイズ、5時30分位置にパワーリザーブ表示、コインエッジのケースバンド、2ポジションのリューズ、Bのイニシャルの刻印、9時位置にムーンフェイズ調整、ロジウム仕上げメタルの修正ピン、ケースにロウ付けされたラグ、ブラック“グラン・フー”エナメル文字盤、アラビア数字のインデックスと、パウダリーシルバーのミニッツトラック、ロジウム仕上げのブレゲ数字、ロジウム仕上げのバトン型パワーリザーブ針、ムーンフェイズ小窓、ブルーラッカーディスク、ハンマー仕上げゴールド製のムーンフェイズ、ロジウム加工ポリッシュ仕上げゴールドの星、周期の目盛り、シークレット・サイン
価格:7,161,000円(税込)
※以下のバリエーションがございます
ホワイトゴールドケース、ホワイト“グラン・フー”エナメルの文字盤(Ref.7787BB/29/9V6)
ローズゴールドケース、ホワイト“グラン・フー”エナメルの文字盤(Ref.7787BR/29/9V6)
※2024年10月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。