
2026新作 錯覚から生まれたアート。ブルガリ「オクト フィニッシモ ダズル」

2026年の新作として、ブルガリが「オクト フィニッシモ ダズル」を発表しました。
ケース径37mmの「オクト フィニッシモ」には、ブルガリが自社で設計・製造した新ムーブメントが搭載されています。スイスのブルガリ ウォッチの工房で約3年間の開発と検証を経て誕生したマイクロローター搭載の自動巻きキャリバーBVF100です。厚さわずか2.35mm、直径31mmでありながら、約72時間すなわち3日間にわたるパワーリザーブを実現したことで、安定した時間的精度と日常使いにおける使いやすさの両方を保証しています。ウォッチの構造と仕上げの細かい部分にも、洗練へのこだわりが反映されています。ムーブメントには8角形のネジが使われ、さらにブリッジと地板に施された放射状のコート・ド・ジュネーブも目を惹きます。伝統的な直線状のコート・ド・ジュネーブよりさらに希少で高度な技術を要する装飾です。
「オクト フィニッシモ」は、ウォッチメイキングの世界での偉業達成だけでなく、現代におけるクリエイティビティとの対話が重ねられる、芸術表現のスペースであり続けてきました。視覚的概念の構築性を解体し、限界まで突き詰めた「オクト フィニッシモ ダズル」により、ブルガリは「オクト フィニッシモ」の類まれなる芸術的探究の境界を新たに広げます。
視認性を再定義するタイムピース
「オクト フィニッシモ ダズル」の物語は、ある大胆なアイデアから始まりました。そのアイデアとは、視認性を覆すようなウォッチを作り出すというものです。チタン製のウォッチ全体を覆う幾何学的パターンにより、「オクト フィニッシモ」のエッジやラインが魅惑的な光覚的錯覚によってカモフラージュされ、輪郭だけが残っているように見えます。その姿はまるで時計そのものが自らのデザインの中に姿を消そうとしているかのようです。
「オクト フィニッシモ」においてこれまで展開されてきた数々の芸術的コラボレーションは、オブジェクトとしての時計に対しての深い再解釈を通じた、クリエイティブな対話から生まれています。「オクト フィニッシモ ダズル」におけるアプローチは、その系譜を受け継いでいます。

ダズル迷彩のルーツ
「オクト フィニッシモ ダズル」は、自動車に施されるカモフラージュからインスピレーションを得ています。自動車メーカーは、新作の路上テスト時に車両を隠すため、ダズル迷彩を用います。車体に細かな幾何学模様を施すことで視覚を惑わし、車の輪郭をぼかす手法です。
ブルガリはこの視覚的攪乱の方法を採用し、径40mmの「オクト フィニッシモ」へと落とし込みました。その結果、鮮烈な印象を持つタイムピースが誕生しました。「オクト フィニッシモ」特有のエッジが模様の中に溶け込むことでウォッチ上のそれぞれの面の境界が曖昧になり、フォルムが視界から消えていくような不思議な感覚が生まれます。ダイアルと、そこに一体化したブレスレットがひとつに融合し、残るのは輪郭のみとなり、見せることと隠すことの狭間で、ウォッチの存在感がより強くなっています。
ブルガリのプロダクト クリエイション エグゼクティブ ディレクターであるファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ氏は次のようにコメントします。「美学と機能性の融合を具現化したタイムピース『オクト フィニッシモ ダズル』は、時刻を告げるという時計本来の機能から離れ、デザインへ流れ込むテクスチャーを通じて別のオブジェクトへと変貌を遂げます。すべてがケースとブレスレットに施されたカモフラージュによって隠され、幾何学エレメントが形作るパターンの中へ同化していきます。ただ、ベゼルのみは、その例外です。なぜならベゼルこそが、このコレクションの本質そのものを捉えているからです。『オクト フィニッシモ』は、今作で再び実験的アプローチの場となりました。同時にその特徴的なシルエットによって、一目でそれと分かる唯一無二の存在感を放ち続けています」

イリュージョンを支えるレーザーの精密技術
ブルガリはこのヴィジョンを実現するため、メゾンが自社内の熟達した稀少なレーザー彫刻技術を採用しました。チタン製の時計の各表面を幾何学模様のネットワークで覆うことを可能とする、絶対的精度を誇るレーザーは、このユニークなプロジェクトに最適なツールです。その繊細さと規則性は、他のいかなる加工方法でも実現不可能なレベルに達しており、それによって施されたエングレービングは、単なる装飾の域を超えています。レーザーとチタン素材が生み出す光の効果によって、時計自体の姿を根本から新しいものにしています。
ヴィジョンの継承
ブルガリは、「オクト フィニッシモ ダズル」を通じて、オートオルロジュリーとは、イメージ、知覚、解釈の芸術でもあるという解釈を改めて問いかけます。リー・ウファン氏とともに精神的な深遠さを探求し、マタール・ビン・ラヘジ氏とは砂漠の詩情を表現し、妹島和世氏や安藤忠雄氏とはミニマリズムの美学を通したクリアな建築デザインを追求してきたブルガリは、今作で視覚的錯覚と曖昧なアイデンティティの領域へと足を踏み入れました。このウォッチは、「オクト フィニッシモ」をつねに突き動かす、飽くなき創造的探求心の象徴なのです。
Octo Finissimo Dazzle
オクト フィニッシモ ダズル
Ref:104382
ケース径:40.00mm
ケース厚:5.15mm
ケース素材:レーザーで幾何学モチーフが刻印されたサンドブラスト加工チタン
防水性:30m
ストラップ:レーザーで幾何学モチーフが刻印されたサンドブラスト加工チタン製ブレスレット、一体型フォールディングバックル
ムーブメント:自動巻き、Cal.BVL138(自社製)、約60時間パワーリザーブ、毎時21,600振動
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)表示、ブラックセラミックをインサートしたサンドブラスト加工チタン製リューズ、レーザーで幾何学モチーフが刻印されたオパーリン加工チタン製ダイアル、シースルーケースバック
価格:2,893,000円(税込)

※2026年9月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。








