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BASEL WORLD2017 新作 「ロルフ・ザックス 2.4ml リミテッド・エディション」


コンセプチュアル・アーティスト、ロルフ・ザックスとフォルティスのコラボレーション “2.4ml ウォッチ”


 今回で4作目となる、幅広い専門性をミックスした手法で知られるアーティスト、ロルフ・ザックスとフォルティスのコラボレーション。限定モデル “2.4ml ウォッチ” が2017年バーゼルでついに公開となりました。

 ザックスは、新しい試みにチャレンジすることが大好きです。既存の材料やすでに知られている作業工程、日常的に目にするもの、自身のアーティスティックな方法論から浮かび上がるテーマなどを、自分の創作活動に取り入れることに積極的です。彼は、“2.4ml ウォッチ” をデザインするにあたリ、化学実験室とそこで使われるガラス器具の視覚言語を取リ入れました。そして、実験室で目にした化学的技法からインスピレーションを得て、まったく新しい思いもよらないアプローチのしかたでデザインを完成させたのです。


  時計業界では初めて用いられる技法「アンバーリング(琥珀色に着色すること)」を駆使し、実験室のガラス器具に見られる目盛が時計のガラス表面に「再現」されています。手作業でガラス表面にデザインを描き、琥珀色の染料タンクにそれを浸して、高温のオーブンに入れて焼きます。こうすることで、キズがつきにくいガラス表面に、アラビア数字、分刻み、インデックス、ロゴをダイレクトに焼きつけるのです。手作業で行うため、仕上がリや色の出方に弱冠の個体差がうまれますが、それがかえって味わいとなリます。


「わたしはいつも、なにか新しいものはないかと探し回っています。今回の作品ですが、化学実験室で目にした風景と技法からヒントを得て、アンバーリングという方法を採用しました。フォルティスとのコラボではこれまでになかった新しい手法で、ダイヤルではなく、ガラスにデザインをプリントするやリ方です」とザックスは述懐しています。


  モデル名 “2.4ml” とは、ガラスとダイヤルのすき間に存在する空気の量をあらわします。スチールケース、針、オレンジがかった赤のシリコンストラップを含むすべてのディテールには、実験室の風景と技法が反映されています。細部にこだわることでデザイン全体に統一感を生み出す、ザックスならではのアート手法がここに息づいています。彫刻作品の “n eon” ライトや、“chemie” ライトシリーズは彼のコンクションのなかでもよく知られた作品で、ザックスが以前から理科で使うガラス器具や化学的手法に並々ならぬ興味を抱いていたことを伺い知ることができます。


「2.4ml ウォッチ」は150本世界限定発売です。

ロルフ・ザックス 2.4ml リミテッド・エディション

Ref.:623.23.10.92SI
ケース径:40mm
ケース厚:12mm
ケース素材:SS(サテン仕上げ)
防水性:10気圧
ストラップ:シリコン
ムーブメント:自動巻き、Cal.ETA2836-2、毎時28,800振動、38時間パワーリザーブ、25石
仕様:時・分・秒、医療用ガラスのようなユニークな外観を実現するためにロゴマークおよびインデックスはミネラルガラスの表面に加工
限定:世界限定150本
価格:280,000円(税抜)



ロルフ・ザックス:コンセプチュアル・アーティス卜、デザイナー

1955年、スイス・ローザンヌ生まれ。ロンドン大学LSE校で数学を学び、アメリカのメンロー経営大学で経営管理の理学士号を取得。彼の作品は芸術、デザインといった枠組みを超越していて、つねに探究的かつ概念的なアプローチをとおして観るものに驚きを与える。慣例にとらわれないもの、誰も思いつかないようなものをいつも探し求めて、その哲学は写真、彫刻、設置物、舞台芸術のオブジェに至る彼のすべての作品に反映している。
30年以上にわたリその作品は世界中のアートギャラリーや、ケルン応用芸術美術館、ロンドン・ビクトリア&アルバート美術館に展示されている。異なった分野にまたがるザックスのアプローチによって、たとえばモンテカルロ・オペラ座、ヘッセン州立劇場、ライカカメラAGなどさまざまな企業や芸術団体とのネットワークができあがっておリ、彼は芸術とデザインが強く結びついた作品を生み出すさまざまなプロジェクトに関わリ活動を続けている。
フォルティスとは2008年にダイヤルに黒板をデザインした「IQ ウォッチ」、2011年にはフロスト仕上げの風防をもつ「フリッソン」、2015年に「2Π」でタッグを組んでいる。

※2017年4月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。

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