20世紀の複雑機構搭載の腕時計を網羅した書籍を初めて出版

 オーデマ ピゲが、4年におよぶ所蔵資料の調査を経て、自社の複雑機構を搭載した腕時計の歴史をテーマとした書籍が完成したことを発表しました。この本では、ヘリテージ部門の役割についても触れられています。


 1892年につくられた世界初のミニッツリピーター機構を搭載した腕時計から、1970年代の複雑機構の復興にいたるまで、オーデマ ピゲによって製作された複雑機構搭載の腕時計は、わずか550本しかありません。ミニッツリピーター機構を搭載した35本、カレンダー機構を搭載した188本、クロノグラフ機構を搭載した307本、そしてカレンダー機構とクロノグラフ機構の両方が搭載されたダブルコンプリケーションの20本のうち、1つとして同じ時計は存在しません。詳細な写真や文化的背景を踏まえた説明文、ブランド初期を物語る歴史的な文書、所蔵写真、技術仕様や製造データなどを含む、オーデマ ピゲの複雑機構搭載の腕時計にまつわるストーリーが共有されるのは、今回が初めてのことです。

 書籍では550本の複雑機構搭載の腕時計のほか、1970年代後半のクオーツ危機のさなかに起こった複雑機構の復興についての興味深いストーリーも紹介されています。時計業界が大きく揺らぎ、変遷した時代にオーデマ ピゲが複雑機構へと再び目を向け、注力するようになったことで、1980年代、1990年代から21世紀へと続く発展や革新の土壌がつくられたのです。


 オーデマ ピゲは創業以来、語りかけてくるようなデザインの美しさを生みだす、すばらしい創造性を残しながらも、複雑機構の製作における新たな境地を切り拓き続けてきました。


 書籍は、watchprint.comにて150スイスフランで購入することができます。

※2018年6月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。

関連記事一覧