SIHH 2019新作 革命でなく進化したケースデザイン。レッセンス「Type 1 Slim」
「レッセンス」は、従来の「Type1」のケースをより薄く仕上げた新作モデル『Type 1 Slim』を発表いたしました。
『Type1 Slim』誕生の背景には、レッセンス・オービタル・コンベックス・システム(ROCS)と名付けられた、自社開発(特許取得済み)の独自の時計構成パーツユニットがあります。このユニットは、軌道に乗って互いを追いかけるように、常にダイアルが動き続けることを可能にする機構です。その目的は、時刻をより効果的な方法で伝えることです。
情報は、一枚の紙に書かれたかのように、すべて一つの面に表示されており、より高い視認性を確保しています。針やダイアルが層状に重ねられることで、段差のある視界が作り出される従来の時計とは表示方法が根本的に異なります。107 個のパーツで構成されるROCS に組み込まれた歯車は、ムーブメントの分表示の情報を参考にして、時および日付を計算します。
<Evolution>
2014 年に発表されたデビュー作「Type 1」は、今なおレッセンスの本質を最も顕著に表現している時計といえます。この時計の美しさを決定付けている、そのシンプルさと複雑さの視覚的バランスを見ても、このモデルは他の時計とは明らかに異なります。そのバランスの妙は、時間の経過とともに高まっていくばかりです。新しい『Type 1 Slim』のケースデザインは、革命ではなく進化したものといえます。既存モデルと比べて薄くなった(厚さ11mm)だけでなく、まるで融合しているかのように見えるストラップも相まって、よりモダンになっていることがはっきりと分かります。ラグとケースは、ひとつのチタニウム(グレード5)の塊から成型されて作られています。 『Type 1 Slim』の調整は、ケースバックに配されたレバーを用いて手動で行います。この時計にはリューズが存在せず、巻き上げおよび調整のための機構はケースバックそのもので行います。これは人間工学上から見ても優れたデザインで、着用する手の左右も選びません。ドーム状のサファイアクリスタル製風防は、ケースの端ぎりぎりまで広がり、その結果ケース表面のカーブは、非常に滑らかで触り心地良く仕上がっています。視覚的な印象としても、金属感よりもサファイアの質感が勝り、視認性も向上しています。
<ブランドの哲学=「少ないほど豊かである」>
機械式時計をより素晴らしいものにするというレッセンスの追求は、ブランドが独自に考え進めるものです。そのうえで、21 世紀の腕時計がなり得る姿を提案できる製品を創る、というブランドのメッセージを体現する絶好の例が、今回発表する『Type 1 Slim』です。
第一に重視するのは計時精度ではなく、視認性や使い易さ、使用感といった特性を考慮した上で、商品全体としてより魅力的なものを創ることです。「少ないほど豊かである」と考えるレッセンスの哲学は、機能性を向上させると同時に時を超越した時計を生み出し、さらにそこに遊び心のある、魔法のような使用体験を加えているのです。
Type 1 Slim
Ref.:Type 1B
ケース径:42mm
ケース厚:11mm
防水性:1気圧
ムーブメント:自動巻き、ROCS1(Ressence Orbital Convex System)、Cal.2892/A、36時間パワーリザーブ、40石
仕様:時、分、秒、日、曜日表示、コンべックス状のジャーマンシルバーダイアル(ブラック)、偏心配置された3つの2軸サテライト(時表示サテライトは3度、秒及び曜日表示サテライトは4.75度の傾斜)
価格:1,970,000円(税抜)
発売予定:2019年5月
※その他バリエーションあります。
Type 1W:ホワイトダイアル、Type 1N:ナイトブルーダイアル、Type 1RS:グレー/シルバーダイアル
※2019年2月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。