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パルミジャーニ・フルリエ主催 モーリス・サンドコレクション特別展覧会「Mechanical Wonders|機械じかけの生命」開催

「多くの過去の傑作に触れて作業する機会に恵まれていた私には、伝統的な時計製法が消滅していくなどと考えることはできませんでした」

ミシェル・パルミジャーニ


 修復師としてキャリアをスタートし数々の傑作を修復してきたミシェル・パルミジャーニ。ミシェルと、パルミジャーニ・フルリエが誕生するきっかけとなった、サンド・ファミリー財団との運命的な出会いから2020年で40周年を迎えます。これを記念して、ミシェルがこれまでに修復してきた『モーリス・サンドコレクション』所蔵の珠玉の作品が、この度初めて来日します。この特別展覧会「Mechanical Wonders|機械じかけの生命」は、2020年3月26日から4月1日までの6日間、東京ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3で一般公開されます。

 展示作品に含まれるのは、1800年代に製作された、ふたつの時間を表示する時計、針が伸縮する楕円形の時計、扇形の窓に時間を表示する時計、かいこ、白ねずみ、かえるなどの愛らしくも精巧なオートマタ。ぜんまいを心臓として動くこれらの作品は、時間が経てば風化し錆びつき、やがて動かなくなってしまいます。修復をしながら維持することで、200年前の作品にも永遠の命を与えるのです。「Mechanical Wonders|機械じかけの生命」は、修復の仕事とはなにか、をテーマに展開されます。

 パルミジャーニ・フルリエの魂は、修復の仕事にあります。生み出した時計の数々は、芸術面においても技術面においても、ミシェル・パルミジャーニが研究してきた精緻でユニークな機械式時計から学んだ知識がつまっています。なかでも、才能ゆたかな作家で作曲家で、慈善家であったスイス人モーリス=イブ・サンドが情熱を傾けて蒐集した、他に類を見ない貴重な時計に着想を得ているものが多く含まれています。この展覧会では、昔の偉人が手がけた作品と、現在のパルミジャーニ・フルリエの時計製造技術との関係性が浮かび上がり、遥か昔の技法、手法、慣例が尊重され、受け継がれていることが見てとれます。計時と機械と芸術を極めるためのあくなき探求の歴史の中にある、鍵となる瞬間が形となって展示されます。

 1976年に自身の修復アトリエを設立したミシェル・パルミジャーニが、稀少で多彩なオートマタと時計のアートコレクション、モーリス・サンドコレクションを所有するサンド・ファミリー財団と出会ったのは1980年のことでした。ミシェル・パルミジャーニの時計師および修復師としての才能を確信した財団は、コレクションの管理・修復をミシェルに委託しました。そして、1996年には独自の時計ブランドを設立するよう後押しし、これがパルミジャーニ・フルリエの誕生となります。40年前のひとつの出会いが、マニュファクチュールの壮大な冒険の第一歩でした。

 修復とは、物を元の状態に戻すことですが、これには時計づくりに関する最高水準の専門知識が求められます。修復師が学ぶことの多くは、遠い過去の慣習や文化に結びついています。そしてそれは、パルミジャーニ・フルリエの時計にも浸透しています。パルミジャーニ・フルリエの修復アトリエには、機械じかけで動くさまざまなものが集まりますが、その修復の仕方は独特です。

 ミシェル・パルミジャーニは、修復する作品の機械的な機能の保障と、それぞれの時代にあった技法の保全とのバランスを、つねに保つため独自の方法論を作り上げ、他と一線を画す存在となりました。彼と修復のチームにとって重要なことは、徹底した調査を行って過去に没頭し、作品の保存状態と機能を確実に保つことです。過去の傑作を研究し尽くすことで、あらゆる時代の時計師が取り組んできた機械的および技術的な課題に対して独自の解決策を導き出し、さらにそれを現在のパルミジャーニ・フルリエの時計に取り入れることが可能になるのです。

パルミジャーニ・フルリエ主催
モーリス・サンドコレクション特別展覧会
Mechanical Wonders|機械じかけの生命

開催期間:2020年3月26日(木) - 4月1日(水) 10:00 - 19:00 (※3月31日は休館)
開催会場:東京都港区赤坂9-7-6(東京ミッドタウン)
     21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3
協力/エドゥアール・エ・モーリス・サンド財団
後援/在日スイス大使館

※2020年1月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。

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