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2020新作 トゥールビヨンとモノプッシャー・クロノグラフを備えた、ヴァシュロン・コンスタンタン「トラディショナル・トゥールビヨン・クロノグラフ」

 2020年の新作として、ヴァシュロン・コンスタンタンより「トラディショナル・トゥールビヨン・クロノグラフ」が登場します。12時位置に配されたトゥールビヨンとモノプッシャー・クロノグラフを特色とし、オートオルロジュリーの歴史に敬意を表すとともに、グランド・コンプリケーションの製作に精通したヴァシュロン・コンスタンタンの技術が反映されています。メゾンのあらゆる製品と同様に、トゥールビヨン・キャリッジをはじめマニュファクチュール・キャリバー3200の全部品の装飾や手作業の仕上げに特別な注意がふんだんに払われています。起源を想起させながら、信頼性の高い先進的な作動機能を誇るクロノグラフを搭載しています。

  2020年4月25日、ヴァシュロン・コンスタンタンは、「トラディショナル」コレクションで2つのコンプリケーションを融合した新作を発表します。オートオルロジュリー(高級時計製造)を代表的な複雑機構の一つに考えられているトゥールビヨンが、以前にも増して強い個性を主張し、モノプッシャー・クロノグラフとの組み合わせで一段とダイナミックな趣を放ちます。

 ジュネーブの偉大な時計製造の伝統を現代的に表現するこの新しい「トラディショナル・トゥールビヨン・クロノグラフ」は、モノプッシャー・クロノグラフの精巧さと、それ一つでオートオルロジュリーの至高の複雑機構を象徴するトゥールビヨンの精緻な機構とが組み合わされています。この時計は、何世紀にも渡る時計製造の文化との結びつきやダイナミックな個性を通じて、複雑を極めるメカニズムを称えるともに、ヴァシュロン・コンスタンタン独特のデザイン・コードや、ブランドの持ち味であるエレガンスを尊重しています。“エタージュ”ケースとラグ、外周に縦溝の模様を刻むケースバック、レイルウェイのミニッツトラック、ドーフィン式の時針と分針など、「トラディショナル」コレクションの美的コードがすべて明確に示され、とトラディショナル・トゥールビヨン・クロノグラフは技術的に洗練され、卓越した時計の特徴を通じて表現します。


短時間の計測と回転キャリッジ:伝統の力強い表現

  時計機構に影響を及ぼす地球の重力を補正するために考案されたトゥールビヨンは、時計に関するコンプリケーションのアイコンと考えられています。トゥールビヨンは、時計機能を目に見える形で支える役を演じる機構という点が強調されているように思われ、従来はダイヤルの下方に置かれることが多いのに対して、この新しい「トラディショナル・トゥールビヨン・クロノグラフ」では、あらゆる視線を引き付ける12時位置に誇らしく配されています。

  トゥールビヨンの魅力的なビジュアルを余すところなく伝えるために、ヴァシュロン・コンスタンタンの開発者たちは、キャリッジに新しい駆動方式を考案しました。トゥールビヨンのキャリッジは、4番車のカナの代わりに、秒表示のための常時回転する中間車によって駆動します。このような構造では上部プレートに非常に広々とした開口部を設けることができ、その結果としてトゥールビヨンに一段と素晴らしい眺めをもたらします。

  このモデルはまた、6 時位置にパワーリザーブ表示、3 時位置にクロノグラフの 45 分積算計が配され、リュウズに組み込まれたモノプッシャー・クロノグラフの機能がこの時計の技術的な側面を強調しています。クロノグラフには “オール・オア・ナッシング” の名で知られる力学的な作動システムが搭載され、プッシュボタンに加わる圧力が不十分な場合はクロノグラフ機構と連結しないようにします。また、クロノグラフが腕時計にその場を移す前の懐中時計クロノグラフに見られる、もともとの仕組みも再現しています。かつての懐中時計クロノグラフのプッシュボタンは 1 個しかなく、しばしばリュウズに格納された 1 個のボタンで計測のスタート、ストップ、リセットという一連の機能を行っていたからです。

 モノプッシャー・クロノグラフがクロノグラフの原型を思い起こさせる一方で、コラムホイールに組み合わせた、横方向から連結するラテラル・クラッチ機構に“摩擦”のテクニックを利用して信頼性の高い先進的な作動機能を実現していることも、新作が誇る特色です。この方式は、クロノグラフ機能をスムーズに作動させるのと同時に、長期に及ぶ使用での過度な損耗を防ぎます。この技法はまた、クロノグラフ機能が作動した際にクロノグラフ針に起こりうる動きの乱れを抑制します

  そして、針の移動で示す45分積算計は、クロノグラフ機能の作動時に一般的によく見られる積算容量の不足を補うのに役立ちます。このタイプの表示はまた、クロノグラフ機能を停止した時に、より正確な時間表示の提示にも役立ちます。

マニュファクチュール・キャリバー3200

  ヴァシュロン・コンスタンタンがこの時計のために選んだのは、自社の歴史の一部を成す機械式ムーブメントで、260周年の際に発表されたキャリバー3200です。最も作業に習熟した職人の手で292個の部品が組み上げられた技術的傑作の手巻きトゥールビヨン・クロノグラフ・ムーブメントは、毎時2.5Hzのゆったりとした振動数で正しく時を刻み、その様子を目で確かめることも容易にできます。

  細部まで入念に施された装飾は、このモデルがヴァシュロン・コンスタンタンのクラシカルな時計製作の世界に属していることを語る確かなしるしです。トゥールビヨン・キャリッジはマルタ十字から着想され、そのバーは全面的に手作業で仕上げられ、ムーブメント自体の仕上げにも、時計では最も高品位の伝統的な仕上げ(面取り、ペルラージュ、コート・ド・ジュネーブ)が用いられています。

トラディショナル・トゥールビヨン・クロノグラフ
TRADITIONNELLE TOURBILLON CHRONOGRAPH

Ref.:5100S/000R-B623
ケース径:42.5mm
ケース厚:11.7mm
ケース素材:18K(5N)ピンクゴールド
ストラップ:ダークブラウンのミシシッピ・アリゲーターレザー、サドルステッチ、ラージスクエア・スケール、18K(5N)ピンクゴールド製フォールディングクラスプ、ポリッシュ仕上げの半マルタ十字
防水性:3気圧(約30m)
ムーブメント:手巻き、Cal.3200(ヴァシュロン・コンスタンタン自社開発製造)、約65時間パワーリザーブ、毎時18,000振動(2.5Hz)、39石
仕様:時・分・トゥールビヨンのキャリッジ上のスモールセコンドによる秒表示、12時位置のトゥールビヨン、モノプッシャー・クロノグラフ(3時位置に45分積算計)、パワーリザーブ(6時位置)、タキメータースケール、サファイアクリスタルのシースルーケースバック、シルバーオパーリン文字盤、18K(5N)ピンクゴールド製インデックス、トゥールビヨン・キャリッジの秒表示用のブラックのスクリュー、ジュネーブ・シール取得
予価:時価(参考価格:22,800,000円/税抜)
発売予定:2020年秋以降

※2020年4月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。

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