ファーブル・ルーバ、ダイバーズウォッチの歴史

 ファーブル・ルーバは、近年ではクリストフ・ルメール騎手や東京ヤクルトスワローズの小川泰弘投手といったブランドアンバサダーや、『仮面ライダーシリーズ』、『スーパー戦隊シリーズ』へのレギュラーキャラクターの着用が話題ですが、世界で初めて水深計を搭載した腕時計「バシィ」(1968年)を発表するなどダイビングとの関わりも深いブランドです。今回は現行モデルと、ダイバーズウォッチの歴史についてご紹介します。ファーブル・ルーバのダイバーズウォッチのような機械式ダイバーズウォッチは電池を使っていないことや、世代を越えて使えることから、ファーブル・ルーバはSDGs(持続可能な開発目標)の観点からも機械式時計業界全体に今後もっと注目が集まることを願っています。



■現行の代表的なダイバーズ

レイダー・ハープーン(税抜385,000円~)
針は分針のみ。秒は中央の秒ディスクが回転。
時針はアワーリング表示。分針の先の数字を読み取る。写真は10と11の間で10時。
潜水時間「分」に特化した機構は深海でも視界良好。
Cal.FL301搭載(自動巻き) ケース径42mm/300m防水、ケース径46mm/500m防水

レイダー・ディープブルー(税抜260,000円~)
伝統あるレトロフューチャーデザインをまとうだけでなく、機械式腕時計の中でも長く使える工夫がなされている。
例えば、ベゼルは、経年による傷や退色も美しいアルミニウム製。
ブレスレットのコマも一つずつネジ留めされていて頑丈。
また、ムーブメントは長年作られている実績あるスイス製ムーブメントを採用。
41mmはETA2824-2、44mmはSW200がベース。共に修理できる職人も多く、スペアパーツも豊富。



■ファーブル・ルーバのダイバーズウォッチの歴史
 ファーブル・ルーバとしてダイバーズウォッチの原点は1960年発売の「ウォーターディープ」です。1963年には後継機の「ディープブルー」が登場、現代まで続くシリーズとなりました。その後、世界初の水深計搭載の腕時計「バシィ」や、防水クロノグラフ「シースカイ」が登場しました。現代でも実用性の進化と、それを証明する取り組みは続いています。

2019年 「レイダー・バシィ 120 メモデプス(写真)」が水深101mを表示(フリーダイバー廣瀬花子選手)。「レイダー・バシィ 120 メモデプス」は2018年に、世界で初めて水深120mまで計測できる機械式腕時計として登場。

2018年 「レイダー・ディープブルー(写真)」着用の木下紗佑里選手がフリーダイビング女子世界記録樹立。

1969年 当時としては珍しい、ねじ込みリューズとスクリューケースバックを有する防水クロノグラフ「シースカイ(写真)」。Valjoux72を搭載。

1968年 世界で初めて、腕時計に水深計を搭載した「バシィ(写真)」。水深50mまで計測可能であった。

※2020年6月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。

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