オーデマ ピゲが「180」の第3エピソードを発表
“Paradise(楽園)”とタイトルが付けられた「180」の第3エピソードでは、パリを拠点とする映像ディレクター、Original KidsがTshegueとジャンヌ・アデッド、Les Twinsの間に生まれた2つの芸術的邂逅を没入型映画として描きます。若きプロデューサー2人で構成されるOriginal Kidsは、ミュージックビデオ制作を専門とし、オレールサン、オキシモ・プッチーノ、PLK、ジョルジオ、セラピー・タクシーなど多くのアーティストとコラボレーションを行ってきました。
オーデマ ピゲによる伝統と現代性の融合に呼応するように、エピソード映像はアナログ技術と最先端のバーチャルステージを併用して制作されています。リアルタイムで撮影したアーティストの創作過程とLEDの壁面でインタラクティブに流れる3Dデジタル環境を織り交ぜることで、Original Kidsは、アーティストがそれぞれの世界観を共有しながら共に想像する様子を、夢幻的な雰囲気で情感豊かに映し出しています。エピソードの没入型サウンドデザインが、音楽とリリックが次第に混じりあい、全体としての調和が構築されていく創作過程をさらに際立たせています。
Original Kidsは次のように語っています。「このプロジェクトに瞬時に心動かされたのは、私たち自身を芸術的に表現する余白を与えてくれたからです。真に既成概念にとらわれないプロジェクトです」
エピソードではまず、ジャンヌ・アデッドと、アーティストデュオのTshegueとの音楽的邂逅が描かれます。作曲家、シンガー、さらにベース奏者でもあるジャンヌ・アデッドは、2015年にエレクトロニック・ロックとポストパンクをしなやかにブレンドしたファーストアルバム、Be Sensationalで国際的にデビューしました。続く2作目のアルバムRadiate(2018年)は、ヴィクトワール音楽賞で女性アーティスト部門とロックアルバム部門にノミネートされました。最新EPのAir(2020年)は引き続き、自己表現の力強い発出の中に旋律と詩が混在する芸術的実験作となっています。
冒頭部分では、Nicolas DacunhaとFaty Sy Savanetの2人から成るパリを活動拠点とする音楽デュオ、Tshegueがアフリカの民族音楽とガレージロックにルーツを見出します。2017年にリリースされた彼らのファーストEP、Survivorは、何ものかにカテゴライズされることを拒絶する作品でした。エピレプティックなリズムとぎこちないパーカッション、熱狂的なループで繰り返されるパンチラインを盛り込んだ彼らの楽曲は、曖昧さの容認や文化の融合を表現しています。エネルギーに満ちたその音楽は、身体と心、魂にまで響きます。
今回が初のコラボレーションとなるジャンヌ・アデッドとTshegueは、3日間という時間の中でオリジナルサウンドトラックの制作をゼロからスタートさせ、録音しました。結果はどうなったでしょう。2つの世界の不思議な出会いから、エレクトロビートとパーカッション、ソフトミュージック、詩的なリリックとパンチライン、英語とリンガラ語が完璧な同調をみせる作品が生まれました。
創作はさらに進み、エピソードはさまざまな要素が溶け込んだ世界観に駆り立てられたLes Twinsの自然発生的なフリースタイルによって、この新たな楽曲がいきいきと躍動する様子を描き出します。Les Twinsの名で知られるローレン・ブルジョア、ラリー・ブルジョアの2人はフランス出身のダンサー、振付師、俳優、モデル、プロデューサーであり、最近では音楽分野にも進出を果たしました。新しいスタイルのヒップホップダンスは世界各国のさまざまなアーティストやブランドから熱い注目を集めています。
2008年にフランスのテレビ番組、Incroyable TalentのファイナリストとなったLes Twinsはすぐに世界へとその名を轟かせ、2017年にアメリカのダンス番組World of Danceで優勝するなど、数々の大会で優勝を重ねています。また、ミッシー・エリオットやデヴィッド・ゲッタなど著名な音楽アーティストのミュージックビデオに出演するほか、ビヨンセとはPVのみならず、2011年からツアーにも同行するなど、数々のコラボレーションを行っています。高身長のルックスやスタイル、パーソナリティーはファッション業界からも注目を集め、Les Twinsはジャンポール・ゴルチエ、シャネル、プラダ、モンクレール、ディーゼル、アルマーニ、ロンシャン、ジョーダンなどの有名ブランドでもモデルとして活動してきました。
また近年では映画業界にも進出し、スティーブン・スピルバーグ製作、F.ゲイリー・グレイ監督作“メン・イン・ブラック:インターナショナル”(2019年)で初めて主要キャストを務めたほか、トム・フーパー監督作“キャッツ”(2019年)にも出演を果たしました。
Original Kidsのバーチャルステージを自分たちの舞台として掌握したLes Twinsが、ジャンヌ・アデッドとTshegueが創作した楽曲に新たな奥行きを生み出す没入体験に、あなたは一緒に踊りたくなる衝動を抑えることはできるでしょうか?
Les Twinsは次のように述べています。「音楽が問いかけ、身体が答えるのです」
※2021年2月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。