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2022新作 ルーヴル美術館との素晴らしいコラボレーション。ヴァシュロン・コンスタンタン「メティエ・ダール -偉大な文明へ敬意を表して-」

 2022年の新作としてヴァシュロン・コンスタンタンより、ルーヴル美術館との緊密なコラボレーションによって、古代文明をテーマにした「メティエ・ダール -偉大な文明へ敬意を表して-」シリーズ4種「タニスの大スフィンクス」「ダレイオス王のライオン」「サモトラケのニケ」「アウグストゥス帝の胸像」が限定各5本にて登場します。4つの時代を代表するルーヴル美術館の傑作をそれぞれダイヤルに再現したタイムピースです。

 選ばれた文明は、ダレイオス大王のペルシア帝国、ファラオが君臨したエジプト、アレンサンドロス大王の継承者たちのヘレニズム期ギリシア、そしてローマ帝国です。ルーヴル美術館に所蔵されている代表的な傑作を、それぞれゴールドを彫刻したミニチュアのアプリックによって再現されています。また、この特別な彫刻を引き立てるために、当時の装飾芸術から取られたモチーフが組み合わされています。

 ルーヴル美術館が所蔵する古代の遺物から想を得たこの装飾も、エナメルやストーンマルケトリー、エングレービング、マイクロモザイクなどの分野で活躍する熟練職人に委ねられました。さらに、ゴールドを彫金したアプリックが取り付けられたサファイアクリスタルには、メタライゼーションでよって各時代に関連する代表的な文章が添えられ、当時の楔形文字や象形文字、古代ギリシア語やラテン語のままで再現されています。

 ダレイオス王の宮殿のケイ酸土で作られた艶のあるレンガのフリーズ、スフィンクスとエジプトの棺から取られた絵模様、サモトラケのニケ、ギリシアの陶芸品、アウグストゥス帝の胸像やローマモザイクの傑作が用いられています。いずれもダイヤル外周の四隅で時、分、曜日、日付をディスクで表示する自社製の機械式自動巻きキャリバー2460 G4/2で駆動します。この配置は、卓越した名人芸と独創性を発揮するデザイン構成に、広々とした空間が確保されています。

 ヴァシュロン・コンスタンタンの「メティエ・ダール」コレクションは、優れた職人たちの才能によって時空を超えて旅するまたとない機会です。それは、私たちの文明の歴史的な一時代や、芸術と文化の象徴を発見する、あるいは再訪する機会でもあるのです。この観点から、2019年に始まったルーヴル美術館とのパートナーシップは、時計製造に並外れたインスピレーションをもたらしました。ヴァシュロン・コンスタンタンのデザイナーや開発担当者は、ルーヴル美術館のチームと緊密に連携を図り、同美術館の代表的な傑作から着想を得た「メティエ・ダール」の新しいシリーズの製作に取り組みました。

 このプロジェクトは、職人にとっては実に難題にあふれていました。直径が40mmを下回るダイヤルに当時の装飾技法から着想を得た装飾や文字装飾を施し、そうした作業に職人の表現力を発揮することが求められたからです。これらを実現するために使われた技法や希少な職人技、そして時計のオリジナルデザインがひとつになって、歴史の偉大な時代にふさわしい壮大で魅力あふれる作品に仕上げられました。


真の文化的パートナーシップ

 ヴァシュロン・コンスタンタンは、2019年にルーヴル美術館と美を称賛するための活動を続けるために真の芸術的、文化的パートナーシップを締結しました。過去の資料の保管や修復への関心を共有し、作品に関連する製作技術を継承することを約束しています。

 ヴァシュロン・コンスタンタンは、1754年にフランス国王ルイ15世に献呈され、「天地創造」と名づけられた18世紀の傑作精密時計の修復を支援しました。また最近では、ルーヴル美術館がオンラインで開催したオークションに寄付出品し、落札者自身がルーヴル美術館の所蔵作品から選んだ芸術作品をダイヤルにエナメルで再現した「レ・キャビノティエ」のユニークピースを製作しました。他には、それぞれの工房を映像で追いながら、熟練の職人たちの作業を紹介するといったことも行いました。ヴァシュロン・コンスタンタンの「メティエ・ダール」コレクションに新たなモデルが加わることで、このコラボレーションが一段と緊密になりました。テーマの選定から代表的な作品の選出まで、図像の研究から歴史資料やそれに即した文字の提案に至るまで、ヴァシュロン・コンスタンタンのデザイナーと製作担当者たちは、ルーヴル美術館のチームと協力し、傑作へのオマージュにふさわしい工芸技術を決めました。両者の関係は、資料の保管や修復だけでなく、職人の技術に関しても最良の仕事を実践するという点で結びつき、共通の論理の一部となっています。


4つの文明を讃えて

 最初の天文観測が時計製造にとってそうであったように、古代は現代社会にとって、科学や文化の基盤を形成し、その後の運命を決定しました。古代文明は私たちにとって、文字の発明や民主主義の誕生、哲学思想、記念建造物、比類ない芸術的業績など、絶対的な基盤であり続けます。私たちの言語は古代文明に起源があり、習慣もそれに影響を受けています。政治組織や世界観もそこから想を得ているのです。古代文明の作品の分野で参照すべき美術館になっているルーヴル美術館のチームから協力を得て、文化的、芸術的な観点から歴史的な時代が選ばれました。この選択は、4つのテーマからなり、偉大な時代と古代文明を代表する主要作品に基づいて行われました。


タニスの大スフィンクス - 古代エジプト王国(紀元前2035-1680年)

 第21王朝と第22王朝の歴代ファラオ(王)の首都であったタニスの大スフィンクスは、高さ1.83m、長さ4.8mあり、エジプト国外で保存されているスフィンクスとしては最大級です。1826年に、英国領事ヘンリー・ソルトのコレクションとしてルーヴル美術館に収蔵されました。


ダレイオス王のライオン - アケメネス朝ペルシア帝国 (紀元前559-330年)

  光沢レンガを使ってライオンを描いたこの壁飾りは、イラン南西部を支配したアケメネス朝ペルシアの首都スサにダレイオス大王が構えた宮殿の第一中庭にありました。メディア人が支配する王国を滅ぼした後に、リディア、バビロニア、エジプトを征服したアケメネス朝は、古代に存在した最も偉大な帝国を築きました。


サモトラケのニケ - アンティゴノス朝のヘレニズム期ギリシア(紀元前277-168年)

 軍艦の舳先に降り立つ翼をもった女神を象ったこの勝利の彫像は、北エーゲ海のサモトラケ島で1863年に発見されました。ギリシア世界で広く崇拝されていた偉大な神々に捧げた神殿で出土したこの彫像は、海戦での勝利に関連する捧げものを表しています。


アウグストゥス帝の胸像 - ユリウス=クラウディウス朝のローマ帝国 (紀元前27年-紀元68年)

 カエサルの養子になったアウグストゥスの胸像は、樫の葉で編んだ「市民冠」をかぶった姿を描いています。この冠は、アウグストゥスがローマの「市民第一人者」になり、紀元前27年に元老院の議決でアウグストゥスの尊称を授けられた際の特別なしるしを表しています。彼は実際にクレオパトラとマルクス・アントニウスの連合軍を破ってエジプトを征服し、長く続いた内戦を終結させ、その後4世紀にわたって続く政治体制の基礎を築きました。

芸術作品のために用いられるキャリバー

「メティエ・ダール - 偉大な文明へ敬意を表して -」を動かすムーブメントとして、ヴァシュロン・コンスタンタンは、4つのディスクで時、分、曜日、日付を表示する自社製の自動巻きキャリバー2460 G4/2を選びました。時刻とカレンダーの各表示を読み取る窓はダイヤルを縁取るようにして四隅にシンメトリーに配置され、職人たちが技を発揮するための空間が確保されています。また針を用いないので、これらミニチュアの傑作が遮られることなく鑑賞できます。237個の部品で構成されたムーブメントではテンプが4Hz(毎時28,800回振動)で時を刻み、ローターにも特別な演出が施されています。そこには、ルーヴル美術館の東側のファサードが描かれています。このファサードを設計したクロード・ペローが建築家ルイ・ル・ヴォーから着想を得た壮麗な列柱も、18世紀のエッチングを元にして描かれています。そのデザインの金型は手作業で彫られ、このシリーズに含まれる20個のローターに型押しされました。


賢明な構成

 これらの時計は、彫刻作品の形で取り付けるアップリックをはじめ、さまざまな文字や装飾要素などの象徴的な作品によってテーマを表現するため、ヴァシュロン・コンスタンタンは、複数の構成部分のケーシング方法を考案しました。ムーブメントの上に配されるダイヤルは、装飾帯で取り巻かれています。これらの異なる2つの同心円の部分は、熟練職人が技を存分に発揮する場になっています。ダイヤルの装飾は、ルーヴル美術館所蔵の作品から着想を得ており、それらには時代の異なるさまざまな装飾技法が見られます。例えばローマ時代のモザイク、エジプトの棺、バス・レリーフ状(浅浮き彫り)に彫られたギリシアの陶器や壺、釉薬で彩色したバビロニア式レンガのフリーズなどです。サファイアクリスタルは、古代から着想を得た4大作品のひとつをゴールドに彫って再現したアップリックを取り付け、ダイヤルの上に配置されています。わずかにスモークがかかったこのクリスタルには、メタライゼーション(金属被覆法)により、個々のモデルに応じて楔形文字や、象形文字、古代ギリシアやラテン語が刻まれています。これらの文字は、ダレイオスの宮殿の設立宣言書をはじめ、タニスのスフィンクスに彫られたメルエンプタハ王のカルトゥーシュからの転記、サモトラケ神殿で発見されたサモトラケの偉大な神への讃辞、そしてアルジェリアで発見されたローマ時代の石碑に刻まれた皇帝アウグストゥスへの加護を求める言葉からの抜粋になっています。これらのさまざまな要素がムーブメントの上に配置された後に、ケースがアウタークリスタルで密閉されています。


希少な職人技

 ダイヤルとその装飾帯は、表現されたモチーフと同時代のさまざまな作品に由来するいくつかの“装飾”要素で構成されています。ヴァシュロン・コンスタンタンは、こうした壮麗な背景を創り出すために、各分野の工芸職人が実践する様々な技法を選択しました。


シャンルべ・エナメルとグリザイユ・エナメル

 エナメルとは、色ガラスやエナメル絵具を細かく砕いて水や油と混ぜて金属の表面に施し、高温の窯で焼いてその表面に耐久性のある面を作る装飾技法を指します。シャンルべ・エナメルは、金属を彫ってエナメルを施す窪みを作る手法で、エナメルの層を窯で焼きながら順に重ねていきます。


ストーンマルケトリー

 時計製造の分野ではめったに用いることのないストーンマルケトリーは、デザインに応じてカットされた色石の断片を使って模様を描く手法です。この作業は、石のそれぞれに性質の違いがあることや、劈開が強いものは割れやすいので、いっそう繊細に扱う必要があります。これらの石の断片は集められ、ひとつひとつダイヤルに貼り付けられますが、石と石の間を結合するものはありません。石の間にわずかな隙間が残ることで、デザインに立体感が生まれます。


ストーンマイクロモザイク

 時計製造では極めて珍しいこの技法は、装飾を形成する微小な硬質石の非常に精巧に組み合わせ石をつなぐ部分が見えないように、石の隙間をうめ、見えないように張り付ける技法です。石の大きさは、微小な四角の各辺がわずか0.55mmで、モチーフの構成のみならず、個々を結合する仕方の点でもこの種の装飾はとくに繊細なものになります。


エングレービング

 手彫りのエングレービングは、金属を窪ませたり、モチーフを彫り出すなどして装飾を生み出しますが、今回のカーブしたゴールド素材に用いられたラモレイエ技法は、レリーフの効果を作り出すために、素材を彫って取り除くことで成り立っています。エングレービングの熟練職人は、まずドライポイントの技法でモチーフを描画し、それからゴールドの塊に彫刻を施して繊細な丸みを帯びた独特のフォルムを作り出します。そしてモチーフの周囲はパティーナ加工で年月を経た雰囲気に仕上げられます。

メティエ・ダール -偉大な文明へ敬意を表して-
タニスの大スフィンクス

Ref.:7620A/000R-B927
ケース径:42.0mm
ケース厚:12.9mm
ケース素材:18K(5N)ピンクゴールド
ストラップ:ブルー ミシシッピアリゲーターレザー、アリゲーターレザーによるライナー、手縫いサドルステッチ、ラージスクエア・スケール、18K(5N)ピンクゴールド製クラスプ、ポリッシュ仕上げの半マルタ十字
防水性:3気圧(約30m)
ムーブメント:自動巻き、Cal.2460 G4/2(ヴァシュロン・コンスタンタン自社開発・製造、22Kピンクゴールド製ローターにルーヴル美術館の東側ファサードをエングレービングで描写)、約40時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、27石
仕様:時・分・日付・曜日(窓で表示)表示、シャンルべ・エナメルの装飾帯、シャンルべ・エナメルおよびエナメルの背景、メタライゼーションでサファイアクリスタルに刻まれた文字、手彫りによる3Nゴールドの彫像、パティーナ加工、ジュネーブ・シール取得
限定:5本(個別番号入り)、ヴァシュロン・コンスタンタン・ブティックのみで販売

メティエ・ダール -偉大な文明へ敬意を表して-
ダレイオス王のライオン

Ref.:7620A/000R-B926
ケース径:42.0mm
ケース厚:12.9mm
ケース素材:18K(5N)ピンクゴールド
ストラップ:グレー ミシシッピアリゲーターレザー、アリゲーターレザーによるライナー、手縫いサドルステッチ、ラージスクエア・スケール、18K(5N)ピンクゴールド製クラスプ、ポリッシュ仕上げの半マルタ十字
防水性:3気圧(約30m)
ムーブメント:自動巻き、Cal.2460 G4/2(ヴァシュロン・コンスタンタン自社開発・製造、22Kピンクゴールド製ローターにルーヴル美術館の東側ファサードをエングレービングで描写)、約40時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、27石
仕様:時・分・日付・曜日(窓で表示)表示、彫金を施したメタルとシャンルべ・エナメルの装飾帯、ストーンマルケトリーの背景、メタライゼーションでサファイアクリスタルに刻まれた文字、手彫りによるホワイトゴールドの彫像、パティーナ加工、ジュネーブ・シール取得
限定:5本(個別番号入り)、ヴァシュロン・コンスタンタン・ブティックのみで販売

メティエ・ダール -偉大な文明へ敬意を表して-
サモトラケのニケ

Ref.:7620A/000G-B928
ケース径:42.0mm
ケース厚:12.9mm
ケース素材:18K(5N)ホワイトゴールド
ストラップ:ダークブラウン ミシシッピアリゲーターレザー、アリゲーターレザーによるライナー、手縫いサドルステッチ、ラージスクエア・スケール、18Kホワイトゴールド製クラスプ、ポリッシュ仕上げの半マルタ十字
防水性:3気圧(約30m)
ムーブメント:自動巻き、Cal.2460 G4/2(ヴァシュロン・コンスタンタン自社開発・製造、22Kピンクゴールド製ローターにルーヴル美術館の東側ファサードをエングレービングで描写)、約40時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、27石
仕様:時・分・日付・曜日(窓で表示)表示、手彫りのゴールド製の装飾帯、グリザイユ・エナメルとエナメルの背景、メタライゼーションでサファイアクリスタルに刻まれた文字、手彫りによるホワイトゴールドの彫像、パティーナ加工、ジュネーブ・シール取得
限定:5本(個別番号入り)、ヴァシュロン・コンスタンタン・ブティックのみで販売

メティエ・ダール -偉大な文明へ敬意を表して-
アウグストゥス帝の胸像

Ref.:7620A/000G-B929
ケース径:42.0mm
ケース厚:12.9mm
ケース素材:18K(5N)ホワイトゴールド
ストラップ:バーガンディ ミシシッピアリゲーターレザー、アリゲーターレザーによるライナー、手縫いサドルステッチ、ラージスクエア・スケール、18Kホワイトゴールド製クラスプ、ポリッシュ仕上げの半マルタ十字
防水性:3気圧(約30m)
ムーブメント:自動巻き、Cal.2460 G4/2(ヴァシュロン・コンスタンタン自社開発・製造、22Kピンクゴールド製ローターにルーヴル美術館の東側ファサードをエングレービングで描写)、約40時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、27石
仕様:時・分・日付・曜日(窓で表示)表示、手彫りのゴールド製の装飾帯、エナメルとストーンマイクロモザイクの背景、メタライゼーションでサファイアクリスタルに刻まれた文字、手彫りによるホワイトゴールドの彫像、パティーナ加工、ジュネーブ・シール取得
限定:5本(個別番号入り)、ヴァシュロン・コンスタンタン・ブティックのみで販売

※2022年6月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。

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