
2026新作 ローラン・フェリエ「クラシック・ムーン ダスク – セリエ アトリエ」

2026年の新作としてローラン・フェリエが「クラシック・ムーン ダスク - セリエ アトリエ」を発表しました。
ローラン・フェリエは、天空への探求をこれまでとは違う視点から深めます。夜空の深遠な美しさを称えた最初の「クラシック・ムーン」に続き、今回フォーカスするのは、空と大地がひとつに溶け合うわずかな瞬間。陽が沈みゆくなか、最後の光が大地をトープ、ブラウン、ゴールドの繊細な色彩で染め上げる、静謐な黄昏の情景です。今回の新作は、そのような幻想的な雰囲気を繊細な表現によって映し出しています。
光を纏う優美なフォルム
「クラシック」のケースは、ローラン・フェリエの象徴となったデザインを受け継いでいます。19世紀の懐中時計から着想を得た、丸みを帯びた小石のようなフォルム。そのシルエットは、柔らかく調和のとれた曲線によって形作られ、磨き上げられたひとつひとつの面が光と繊細に戯れます。緩やかにカーブを描くラグは、その流麗なラインを自然に引き継ぎながら、手首に心地よく寄り添うように設計されています。そして、メゾンを象徴する存在でもある、ゆったりとしたサイズのボール型リューズは、感覚的に使いやすく心地よい操作感をもたらします。
ケースサイドの10時位置に目立たないように組み込まれた調整ボタンは、時計に付属の専用工具を使って曜日を調整ができ、8時と9時位置の間に配されたもうひとつのボタンでは、ムーンフェイズの設定ができます。さらに、巻き上げや時刻合わせ、日付の修正といった機能については、すべてリューズで直接操作できます。
今回のセリエ アトリエでは、「クラシック」のケースにメゾンとして初めてイエローゴールドを採用しています。これは単なる貴金属素材の選択にとどまらず、この温かみのある色調が全体のデザインを形作る出発点となっています。そこから導き出されたのは、トープ、チョコレート、深みのあるブラウンがゴールドの柔らかな輝きと響き合う色彩のハーモニー。陽が沈み、最後の光が地平線を赤々と染めながら夜へと移ろう、その静謐なひとときを思い起こさせます。

空と大地のはざまに
オパライン仕上げのグラデーションが施された文字盤。中心部のトープが光を繊細に捉え、外周へ向かうにつれて徐々に色を深め、やがて濃厚なブラウンへと変わります。その微妙な色の変化が映し出すのは、日が暮れて最後の光がゆっくりと消え始め、空が大地の温かな色調へと溶け込んでいく瞬間です。
幾重にも重なる色彩のなかで、文字盤上のそれぞれの表示も自然な調和を見せています。ホワイトで緻密にプリントされたローマ数字とバトン型インデックスは、文字盤の深い色調と鮮やかなコントラストを描きながらも、上品な色彩の調和を崩すことはありません。より明るいトープで仕上げられたレールウェイ型目盛りがアワーインデックスの周囲をさりげなく縁取り、チョコレートカラーのロゴもまた、全体のデザインに控えめに溶け込んでいます。
12時位置には、面取りを施した曜日と月表示の2つの窓が配され、そこから見えるオパライン仕上げのチョコレートカラーのディスクにホワイトの文字が鮮明に浮かび上がっています。文字盤の外周を取り囲む日付の数字には淡いイエローを採用し、ひと月の終わりを示す「31」のみをオークルで彩ることで、さりげないアクセントを添えています。
こうした色のコントラストは、単なる美的な演出にとどまりません。ホワイト、チョコレートの濃淡、そしてゴールドカラーのアクセントによるコントラストが、文字盤全体に優美な光の表情をもたらすと同時に、ローラン・フェリエが大切にする基本理念、つまり、あらゆる表示を瞬時に、自然に読み取ることができる最大限の視認性を守り抜いています。
この哲学は、針のデザインにも貫かれています。時針、分針、スモールセコンドには、象徴的なアセガイ型のホワイトゴールド製針を採用し、ホワイトでカラーリングすることで、時刻を読み取りやすくしています。一方、日付表示のセンター針はポリッシュ仕上げのイエローゴールドで作られており、その輝きが日付の数字やケースの温かな色調と呼応しながら、カレンダー機能であることをひと目で認識できるようにしています。
黄昏に浮かぶ月
スモールセコンド表示の中には、ローラン・フェリエが初めて手がけたムーンフェイズ機構が姿を現します。今回のセリエ アトリエ新作では、タイムピース全体に漂う温かな雰囲気に呼応するように、その複雑機構にこれまでにない解釈を取り入れています。
ムーンディスクには、深いブラックの中にグリーン、ブラウン、ゴールドカラーの上質な光沢を浮かべるゴールデンオブシディアンを採用。まず、表面に月と星の形を再現するために彫刻を施します。次いで、それらの星々を丹念に手描きで彩色し、さらにホワイトのスーパールミノバを加え、高温で焼成することで表面に定着させます。焼成後、細やかな色調を重ねることで天体に立体感と奥行きを与え、月面のクレーターや星の凹凸まで微細に浮かび上がらせています。
この夜空に架かるのが、アニスイエローのプリカジュール(透過エナメル)で仕立てたムーンブリッジです。卓越した職人技を要するこの伝統技法では、金属の土台を設けずに繊細な網目状の模様を持つ半透明のエナメルを形成し、光がそのまま素材を透過する構造を生み出します。その透明感によって、ムーンブリッジはまるでオブシディアンのムーンディスクの上に浮かぶかのような、軽やかで宙に舞うような佇まいを見せます。
ムーンフェイズ表示はスモールセコンドのカウンターに組み込まれています。ホワイトにカラーリングされたホワイトゴールド製の細身のバトン型針が秒を表示し、インデックスの間に配された「N」と「S」のマークは、北半球と南半球では月の満ち欠けの見え方が逆になることを示しています。

変わることのないメカニズム
この新しい「クラシック・ムーン」は、アニュアルカレンダーと高精度なムーンフェイズを融合させるためにローラン・フェリエが独自開発した手巻きキャリバーLF126.02を搭載しています。
アニュアルカレンダー機構は30日と31日の月を自動的に判別し、翌月の1日になる際、自動で日付を切り替えます。調整が必要なのは毎年3月1日に一度だけ、2月が異なる日数で終わるため修正が必要となります。
サファイアクリスタル製ケースバックから見ることができる手巻きキャリバーLF126.02には、19世紀の懐中時計から着想を得たロングブレード式ラチェットが組み込まれています。メゾンの工房で手作業による研磨と面取りが施されたこの象徴的な部品は、巻き上げる際に繊細なクリック音を奏で、愛好家たちを魅了します。
ムーブメントを構成するすべての部品は、最も純粋な時計製造の伝統に則り、手作業で仕上げられています。ロジウムメッキを施したコート・ド・ジュネーブ装飾のブリッジ、ペルラージュ仕上げの地板、手作業で面取りと研磨を施したエッジ、職人技で丹念に作られたブリッジの内角、そして鏡面のように磨き上げたネジ頭。そのように、見識のあるコレクターの目を意識しながら、時には見えないほどの細部に至る緻密な仕上げの数々が、ローラン・フェリエの高級時計製造の伝統に対する揺るぎない敬意を物語っています。
限定エディション
この新しい「クラシック・ムーン」により、ローラン・フェリエはセリエ アトリエコレクションに、アニュアルカレンダーとムーンフェイズを組み合わせたコンプリケーションという新たな解釈を加えます。メゾンを象徴するモデルをベースに、新たな表現へと昇華させたこの作品は、セリエ アトリエがもたらす自由な創造性を体現するものです。そこでは、ひとつひとつのモデルがローラン・フェリエらしさを形作る要素を受け継ぎながら、それぞれに新たな個性を解き放っています。
20本限定の「クラシック・ムーン ダスク - セリエ アトリエ」は、ローラン・フェリエ公式ウェブサイト限定でオンライン販売されます。価格は93,000スイスフラン(税抜)。詳しくは、公式ウェブサイト www.laurentferrier.chにてご覧いただけます。
Classic Moon Dusk - Serie Atelier
クラシック・ムーン ダスク - セリエ アトリエ
Ref:LCF039.J2.BW1
ケース径:40.0mm
ケース厚:12.9mm
ケース素材:18K/750 2Nイエローゴールド
防水性:30m
ストラップ:手縫いのモカヌバックレザー、同系色のアルカンターラ製ライニング、18K/750 2Nイエローゴールド製ピンバックル
ムーブメント:手巻き、Cal.LF126.02、80時間パワーリザーブ、毎時21,600振動(3Hz)、25石
仕様:センターに時・分針、6時位置にスモールセコンド、ムーブメント側にパワーリザーブ表示、アニュアルカレンダー(日付表示のセンター針、12時位置に曜日および月表示)、6時位置にムーンフェイズ、オパライン仕上げのグラデーション文字盤(トープからチョコレートカラー)、ゴールドデンオブシディアン製ムーンディスク、シースルーケースバック
限定:20本(公式ウェブサイト限定でオンライン販売)
参考価格:93,000スイスフラン(税抜)

※2026年9月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。








