天才時計師 ドミニク・ロワゾー氏 特別来日記念イベントを開催
東京(2012年6月18日) ―高級スイス時計ブランド ジラール・ペルゴの複雑時計製作チームに加わった、伝説的な時計師のドミニク・ロワゾー氏が来日し、東京都港区六本木の『TEIEN』にて、6月14日から2日間に渡って開催されたジラール・ペルゴの複雑時計のコレクションをフィーチャーしたスペシャルイベント『ジラール・ペルゴ オート・オルロジェリー・コレクション』に参加しました。
時計界の至宝とも評される時計師ドミニク・ロワゾー氏が、ジラール・ペルゴの複雑時計の開発部門に協力し彼の持つ構想を提供する、という衝撃的なニュースは、2012年の幕開けとともに時計業界を駆け巡りました。ロワゾー氏は、『6つの砂丘』、『時の薔薇』や『ルネッサンス』または『カプリッチオ』という自動巻の懐中時計、『ブランパン1735』といった並外れた時計を制作し、30年以上にもわたって複雑時計の頂点を制してきました。
コレクターウォッチの修復に精通し、ジラール・ペルゴが工房を構えるラ・ショー=ド=フォンにある国際時計博物館の指導員でもあるロワゾー氏は、ジラール・ペルゴの持つ歴史的遺産と革新性にも精通しています。数々の傑作をこの世に送り出してきたロワゾー氏が、今後どのような新たなページをジラール・ペルゴの歴史に書き加えていくのか、時計愛好家の注目を集めています。
スイス随一のマニュファクチュールブランドとして1791年に創業したジラール・ペルゴはまた、日本と深い絆で結ばれています。スイスと日本が通商条約を締結した1864年よりも前に、ジラール・ペルゴの時計は日本に持ち込まれ、販売されていました。いわば、日本におけるスイス時計のパイオニアブランドなのです。今回のイベントは、日本にジラール・ペルゴの時計を伝えた創業一族のひとりフランソワ・ペルゴが活躍した150年前の幕末時代を彷彿とさせる、伝統的な邸宅を改装した『TEIEN』にて開催されました。
ミュージカルウォッチの傑作『OPERA』の三部作が一堂に揃い、ブランドアイコンになっているスリー・ブリッジ トゥールビヨンや、女性用のトゥールビヨンウォッチなど、マニュファクチュールブランドならではの逸品が展示されました。初日に行われたレセプションパーティーでは、世界的なバイオリニスト 古澤巌氏による特別なライブ演奏が行われ、「クラッシック界の革命児」と呼ばれる彼の素晴らしいパフォーマンスとともに、美しく精巧なコレクションの数々が200名もの招待客を魅了しました。
イベント後の6月16日には、銀座の時計専門店「アワーグラス銀座店」にて、ロワゾー氏を迎えてのトークショーイベント『マニュファクチュールの未来を語る夕べ』が開催されました。様々なメディアで活躍中のジャーナリストたか木ぎ教のり雄お氏がホストを務め、ジラール・ペルゴの洗練されたメカニズムや革新的な技術、美しいデザインが詳しくレクチャーされました。ロワゾー氏による専門的な解説で、抽選によって選ばれた約50名の参加者はマニュファクチュールの神髄を堪能しました。
「東京にいることを光栄に思い、ワクワクしています」とロワゾー氏。「ジラール・ペルゴは、2世紀に渡って歴史を紡いできました。伝統とは、第一にノウハウです。その根底にあるのは、機械の普遍的なルールに対する妥協のないリスペクトが肝要なのです。しかし、創造力なしでは伝統は単なる悪習となってしまいます。私たちは、時代と共に進化しなければなりません。肝心なのは、今の時代を生きる人々、そして次世代の琴線に触れる時計をつくる努力をすることなのです」。
※2012年6月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。