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<クレドール>よりセイコー創業135周年を記念して極薄メカニカルムーブメント初の女性用モデルを発売


色鮮やかなエナメルダイヤルで黄昏時の銀座の街を映し出すロマンティックな限定モデル


 セイコーウオッチ株式会社は、セイコー創業135周年を記念して、高級ウオッチブランド<クレドール>から、クレドールを代表する国産最薄のメカニカルムーブメント「キャリバー 68系」(※1)を搭載した「キャリバー 6898 20周年記念 エナメルダイヤル限定モデル」を、2016年9月23日(金)よりセイコープレミアムブティックとセイコープレミアムウオッチサロンにて、2016年11月11日(金)より全国の<クレドール>取扱店にて、発売します。

(※1)キャリバー(Caliber)とは型式番号を意味し、セイコーでは識別に四桁の数字または英文字を用います。68系(ろっぱちけい、あるいはろくはちけい)とは68で始まるシリーズの総称です。


  <クレドール>は、日本人の感性と精緻を極めた技術により、豊かな個性を持つ高級ドレスウオッチのシリーズとして1974年に誕生しました。フランス語で「黄金の頂き(CRETED’OR)」を意味するその名に相応しく、ムーブメントから細かな部品のひとつひとつに至るまで、厳選された素材に名工の技術を注ぎ込み、その美しさと品質を守り続けています。


  今回の限定モデルは、極薄メカニカルムーブメント「キャリバー 6898」の誕生20周年を記念し、クレドールから大人の女性に向けた新たな提案として、「キャリバー 68系」を初めて女性用に搭載したエレガントなメカニカルウオッチです。また、この記念すべきモデルに相応しく、ダイヤルに1880年(明治13年)創業の老舗七宝店「安藤七宝店」(※2)の透明感ある美しいエナメルを採用しました。ロマンティックな女性心を、色鮮やかなカラーグラデーションとダイヤモンドで芸術的に描き出した、30本限定の希少なモデルです。

(※2)株式会社安藤七宝店:1880年(明治13年)大日本製造七宝会社の後を継ぎ七宝の製造販売を目的として、名古屋市にて創業しました。1890年(明治23年)、銀座に支店を開設。1900年(明治33年)には宮内庁御用達となり、その後様々な万国博覧会にて多くの賞を受賞しました。現在までに、伊勢神宮の七宝据玉(すえだま)や京都迎賓館の正面玄関の引き手に採用されるなど、多方面でその高い技術が評価されています。

セイコーの原点であり、女性の心弾む街「銀座」をテーマにデザイン


  ダイヤルは「銀座」をテーマに、恋人たちの待ち合わせ時間であるトゥワイライト(黄昏)の空をイメージして、7色もの釉薬(ゆうやく)を用い、青からオレンジのカラーグラデーションを芸術的に表しています。地板には、色を綺麗に見せるため純銀を使用。その銀に複雑なカッティング加工を施し、エナメルを通してその模様が透けて見えることで、美しい黄昏の空を表現しています。また銀座の街をクロスするストリートを表現するため、地板の上を交差するラインの表面に、工具で細やかな凸凹をつける「荒らし加工」を施し、透明の釉薬をのせて煌めかせました。銀座の街にあふれる、女性の心のときめきを華やかに映し出しています。


  時計のダイヤルという限られた面積、かつわずか1ミリの厚さの中でエナメルの美しいカラーグラデーションを実現するためには、匠の高度な知識と技が必要です。さらにこの小さな面積の中での多色グラデーションは初めての試みであり、7つの色を美しく滑らかに描いていくには一層の技術と集中力を要します。完成までに施釉(せゆう。釉薬をのせること)と焼成を5回以上繰り返し、釉薬を重ねていくことで深みのある色鮮やかなダイヤルを生み出しています。仕上げとなるダイヤルの研磨は、専門の職人が繊細な技で厚みを調整しながら磨き、1枚のダイヤルに2~3時間もの時間を費やして仕上げます。


  ダイヤモンドは時刻を示すアワーマークになっており、黄昏時、銀座に輝く「街灯の光」をイメージしています。また4時位置のダイヤモンドには、セイコーゆかりの地である「銀座4丁目」にちなんで、背景に星型の彫金を施しました。セイコーは1881年銀座で創業し、今年で135周年となります。1932年には銀座4丁目の角に時計塔のある本社社屋を完成させ、現在もグループ会社の高級専門店「和光」として銀座のシンボルとなっています。



色鮮やかなエナメルダイヤルを引き立てる、ケースデザインとストラップ


  上品なラウンドフォルムの18Kイエローゴールドケースは、キャリバー 68系を搭載しながらも30ミリのサイズに抑えた、女性の腕にも相応しいシルエットです。ケースには56個のダイヤモンドを繊細にセッティングしています。またブラックのサテン調ストラップを合わせ、エナメルダイヤルの美しいカラーグラデーションを引き立てています。



匠の技による手作りムーブメント「キャリバー 68系」


  「キャリバー 68系」の原型となる「キャリバー 6800」は、国産最高級ドレスウオッチのために、時計としての実用性のみならず外観の美しさを追求したムーブメントとして、足かけ4年の年月をかけ開発されました。一円玉ほどの外径サイズで厚さはわずか1.98mmと極薄ながら、最大巻上時の持続時間は約37時間、日差+25秒~-15秒の精度を確保した画期的な製品として、1970年代を中心にクレドール及びセイコーの数多くの高級機械式時計に搭載されました。クオーツ化で一時製造を休止した時代を経て、1993年にはクレドール専用ムーブメントとして「キャリバー 6870」が、1996年には小秒針つきの「キャリバー 6898」が誕生しました。


  世界でも有数の薄さと、安定した高い実用性を同時に実現するため、設計上数々の独自の工夫を凝らしました。この「キャリバー 68系」搭載モデルは、雫石高級時計工房(※3)において、高度な技能を有する時計師が一貫して完成まで手掛けています。一つ一つの部品の形状補正やアガキ(部品と部品の間に必要な隙間)調整には100分の1mm単位の精度が求められるため、時計師の手先の感覚のみで最終的な仕上げを行います。そのため一人の熟練時計師が一日にわずか1個から2個しか組み立てられない、少量生産の手作りムーブメントです。

(※3)雫石高級時計工房:盛岡セイコー工業株式会社(岩手県岩手郡雫石町)内にあり、部品製造から組み立てまでを一貫して行っています。2004年設立の、日本有数の高級機械式時計専門工房です。

<クレドール> ジュリ キャリバー6898 20周年記念エナメルダイヤル限定モデル

Ref.:GTBE998
ケース径:30mm
ケース厚:7.7mm
ケース素材:18Kイエローゴールド
ストラップ:サテン調合成皮革
防水性:日常生活用防水
ムーブメント:手巻、cal.6898、毎時21,600振動、パワーリザーブ37時間、26石
仕様:耐磁時計、ボンベサファイアガラス風防(内面無反射コーティング)、0.43カラットのダイヤモンド 計66個
限定:30本
価格:2,900,000円(税抜)
発売:2016年9月23日(セイコープレミアムブティック、セイコープレミアムウオッチサロン)、2016年11月11日(全国の<クレドール>取扱店)

※2016年8月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。

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