伝説の懐中時計を忠実に再現した ブレゲ “No.1160 マリー・アントワネット” が、 マリー・アントワネット展にて期間限定特別展示
アブラアン-ルイ・ブレゲの最高傑作として知られるのが「マリー・アントワネット」と呼ばれる複雑時計「ブレゲNo.160」です。1783年、王妃の使者とされる人物が工房を訪れ、期限も費用も制限なしに、当時知られた複雑機構をすべて盛り込んだ時計を注文しました。注文から44年、王妃の死から34年を経て完成したこの時計は、その後も数奇な運命をたどり、数々の伝説を書き綴ります。1983年の美術館からの盗難事件と2007年の奇跡的な発見は、とりわけ有名です。現代のブレゲは、その復元に2005年から取り組み、実物を分解して詳細に調べる機会を得ないまま、過去の資料を頼りに独力で2008年に完成させました。創業者の偉大な遺産を継承し、現代最高の技術が駆使して作られ21世紀の「マリー・アントワネット」も、時計史に新たな1ページを書き加える傑作です。
時計を収めるボックスには、ヴェルサイユ宮殿内プチ・トリアノン宮にあったある木(オーク)が使われています。「ブレゲ No.1160 マリー・アントワネット」の製作に乗り出した頃、マリー・アントワネットが好んで過ごしたプチ・トリアノン宮殿の庭園にあった王妃お気に入りのオークの木が切り倒されることを知ったブレゲは、このオークの木をNo.1160を収める化粧箱に加工することにしました。プチ・トリアノン宮殿を管理するヴェルサイユ宮殿はブレゲにこのオークの木を提供し、ブレゲはそのお礼として、プチ・トリアノン宮殿の修復事業への財政援助を引き受けました。
このたび、そのブレゲ “No.1160 マリー・アントワネット” が、2016年11月2日(水)と11月3日(木・祝)の2日間に限り、森アーツセンターギャラリーにて行われる「ヴェルサイユ宮殿《監修》 マリー・アントワネット展 美術品が語るフランス王妃の真実」に、特別に展示されます。後世への遺産ともいえるブレゲが築き上げてきた最高の伝統を、是非この機会にご覧下さい。
ヴェルサイユ宮殿《監修》 マリー・アントワネット展
美術品が語るフランス王妃の真実
開催期間:2016年10月25日(火)~2017年2月26日(日) 会期中無休
開催会場:森アーツセンターギャラリー (東京・六本木ヒルズ 森タワー52階)
※ブレゲ “No.1160 マリー・アントワネット” の展示は11月2日と11月3日の2日間限定になります。
※2016年10月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。