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オーデマ ピゲがアート・バーゼル香港2019でフェルナンド・マストランジェロによる2年間のコラボレーションデザインを発表

 オーデマ ピゲが、アート・バーゼル香港2019のコレクターズラウンジにて、ブルックリンを拠点に活動するアーティスト、デザイナーのフェルナンド・マストランジェロがデザインを手がけた最新のラウンジを発表しました。スイス・ジュラ山脈に位置するオーデマ ピゲの故郷を想起させる没入型デザインは、アート・バーゼル 2019の香港、バーゼ ル、マイアミビーチの各会場で展示される予定です。

 マストランジェロは塩や砂、セメントなど身近な素材を用いてアートとデザインを融合した彫刻オブジェでその名を知られています。“The Vallee(渓谷)”と名付けられた新たなラウンジコンセプトを訪れる人々は、スイス高級時計の揺り籠と呼ばれ、オーデマ ピゲが1875年の創業以来本社を置くジュウ渓谷の世界を体感します。自然を脱構築、そして再構築し、時間の地質的発現と戯れることで、マストランジェロは過去と現在を対話させ、オーデマ ピゲの職人技とまさに共鳴するように、自然が持つ純度と時の経過を深く結びつけているのです。

 マストランジェロは「このようにすばらしいチームとともにオーデマ ピゲラウンジに取り組むのは、とてもやりがいのある仕事でした。スイスにあるオーデマ ピゲの故郷を訪ねた際に、その場所が持つ時を超えた美しさと、時計師たちの熟練の技術に大きな衝撃を受けました。ブランドのルーツにとって、そして私の作品作りにおいても、素材という要素は不可欠です。ジュウ渓谷にインスピレーションを得て、フォルムや素材、テクスチャーで実験を試みたデザインが完成しました。」と語りました。

 ジュウ渓谷で採掘された鉱物は鋳造され、壁や展示ケース、什器などへと姿を変えました。ラウンジ中央では、砂とシリカで成形されたトウヒの木々から成る森に、マニュファクチュールの最新コレクション、Code 11.59 バイ オーデマ ピゲが、型にはまらないデザインのヴィンテージウォッチとともに展示されています。 職人コーナーの一角にある時計師の作業机の後方には、ジュウ渓谷のCombe Noire(黒い谷)採石場が分解され、広がったかのような地層の壁を見ることができます。この地層の壁では、オーデマ ピゲの最新ウォッチコレクションに用いられているゴールド、真鍮、アべンチュリン、サファイアガラス、鉄という5つの要素も展示され、ブランドのルーツである地域の歴史やオートオルロジュリーの複雑な製作工程を描き出しています。

 ラウンジには、訪れる人々が寛いで夕暮れ時のジュウ渓谷を体験することのできる、Escape(エスケープ)ラウンジと呼ばれる小さなスペースも併設されています。このエリアには、ブランドの新作コレクションの複雑な形状にインスパイアされた、円形と八角形を組み合わせた構造設計が採用されています。曲線を描く壁は、暗い色調の粒子の粗い砂地帯を表し、照明システムはハイテクドローンが捉えたジュウ渓谷の自然光を再現しています。

  ブランドの取締役会副会長、オリヴィエ・オーデマは「アート・バーゼル香港でフェルナンド・マストランジェロによる新しいラウンジコンセプトを発表できることは、私たちにとって誇りであり、喜びでもあります。 私たちが遺産として受け継いできた職人技のクオリティやものづくりと直接的に共通するコンセプトを持つアーティストと、オーデマ ピゲとの関係性を継続するものでもあります。私たちのパートナーシップは、フェルナンドの熟練した技術や精度の高さ、彼を取り巻く世界を表現する創造性への献身などと、自然に共鳴しています。」と語りました。

フェルナンド・マストランジェロ

 フェルナンド・マストランジェロは、ブルックリンを拠点に彫刻、家具、建築、インテリアデザインなどを専門とするコンテンポラリーアーティストです。風景や人々、政治などからインスピレーションを得て制作される彼の彫刻作品では、フォルムや素材で実験を試みつつ、自然やテクスチャー、人間性などが何層にも重なり、繋がり合う世界をつくり出しています。自身の作品を「現代の遺物」だととらえるマストランジェロは、しばしば砂や塩、シリカのような細粒状の自然素材を異なる用途に用いて、環境保護問題について発信しています。各作品のフォルムには、使われた素材やその産出地からの影響が感じられます。

 マストランジェロ は、2002年にシアトルのコーニッシュ・カレッジ・オブ・ジ・アーツで学士号を、また2004年にリッチモンドのバージニア・コモンウェルス大学で彫刻美術の修士号を取得しました。卒業後、マストランジェロはマシュー・バーニーとともに働いた後に自身のデザインスタジオ、FM/Sを設立します。ブルックリンにあるスタジオは、絵画、彫刻、家具、建築、インテリアなどで多くの分野で実験を重ね、さまざまな表現手法やコレクションを生み出してきました。

 彼のグループ作品やソロ作品は、コレクティブ・デザインフェア、サイト・アンシーン・オフィス、ミラノサローネ、アート・ジュネーブ(スイス)、アート・バーゼル マイアミビーチ、ブルックリン美術館、メンデス・ウッド・ギャラリー、マイク・ワイス・ギャラリー、ニューバーガー・ミュージアム・オブ・アート、ロザンナ・オルランディ・ギャラリー (ミラノ)など、多くの会場やアートショーで展示されています。

 マストランジェロは近年、次世代の創造者としての思いを胸に非営利法人In Good Companyを設立し、年に一度、創造精神を讃えるグループ展を開催することで、新進のアーティストやデザイナーらが商業的、創造的な制限を受けることなく作品を展示できるプラットフォームを提供しています。www.fernandomastrangelo.com

※2019年4月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。

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