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2021新作 音の傑作、ブルガリ 「オクト ローマ カリヨン トゥールビヨン」が登場

 このたび ブルガリが、新たな音の傑作、「オクト ローマ カリヨン トゥールビヨン」を満を持して発表しました。ブルガリのオートオルロジュリーが再び脚光を浴びます。音で感覚表現のレベルを高めるデザインのこのタイムピースは3つのハンマーチャイムとトゥールビヨンレギュレーターを組み合わせています。スイスウォッチメイキングの専門性にイタリアの芸術的な解釈を加えて、革新的な素材と大胆なデザインに命が吹き込まれています。精密さが別格ともいえる美しさを支える構造で、芸術性と技術が完璧に融合しています。

 現代のオルロジュリーにパラダイムシフトを引き起こし、Estetica della Meccanica(機構の美学)の達人としての地位を確立したブルガリが、優れたサヴォアフェールと極薄ウォッチの革新的な美しさを調和させて、画期的なタイムピースを作り出しました。最先端のデザインとスイスウォッチメイキングの専門技術を独創的に融合させて生まれたこの表現は、ブルガリの高度なコンプリケーションウォッチ、「オクト フィニッシモ ミニッツリピーター」から「オクト ローマ グランド ソヌリ」まで、2、3または4ハンマーのチャイミングウォッチすべてに見られる卓越した技を駆使したものです。この分野で他の追随を許さない専門性により、ブルガリは機構の美学というインスピレーションの中で新しい側面を探求し、「オクト ローマ カリヨン トゥールビヨン」とともに新たな機構のシンフォニーを生み出しました。

ブルガリのシンフォニア
 感情という形のないものを最小の複雑機構を用いて音楽で表現することは、ウォッチメイキングの世界でのみ叶え得ることです。気持ちがやすらぐ優美で完璧なチャイムを奏でることは複雑な芸術であり、ブルガリが情熱を傾けてきたものです。超複雑機構とメタルグリッドをムーブメントに施し、ケースボディを通して音を伝播させる画期的な技術で3つのハンマーの見事なチャイミングウォッチが作り上げられました。

 シンフォニアは大規模な声楽作品でのオーケストラによる間奏曲であり、マエストロがすべての楽器を調和させまとめます。美しく鳴り響くムーブメントは精密さと技術の賜物です。「オクト ローマ カリヨン トゥールビヨン」を製造するにあたって、ブルガリの熟練の時計職人は数百もの極小の部品を選び、仕上げ、組み立て、非の打ちどころのないチャイムを作り上げるマエストロと言えます。オーケストラの指揮者のごとく、卓越した魅力を放つものを生み出すために厳格な判断基準が用いられています。究極の技能が必要とされる作業です。ブルガリのチャイミングウォッチは、まさしく機構のシンフォニアと言える4ハンマーの「グランド ソヌリ」で1,200パーツにも及ぶ部品を必要とします。


共通する情熱
 音楽はイタリア社会そのものに溶け込んでいます。文化や歴史を感じさせる名高い作品の数々は何世紀にもわたり受け継がれてきた情熱と共鳴します。同様にスイスウォッチメイキングも情熱の物語です。何世代にもわたりひたむきに卓越性を追求し、深めてきました。

 イタリアでオペラが誕生したのは1600年頃ですが、イタリアのオペラは今日まで変わらず音楽というジャンルの中心的存在です。著名なロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティ、ヴェルディ、プッチーニなど19世紀から20世紀初頭のイタリア出身の作曲家の作品は、現在でも世界中のオペラハウスで上演されています。

 オペラがイタリアで定着した一方、スイスウォッチメイキングは16世紀後半にジュネーブで発展しました。手法や技術革新はジュネーブからジュラ山脈、そして他の地域へと広がっていきました。スイスウォッチ業界は19世紀に入っても繁栄を続け、19世紀半ばまでにスイスは世界で最も重要なウォッチ製造の地となりました。

 5世紀にわたり、どちらの芸術様式も驚異に満ちた魅力的で計り知れない美しさの源となってきました。そして今、音楽とウォッチメイキングの2つが調和して誕生したのが本物の傑作「オクト ローマ カリヨン トゥールビヨン」です。

純粋さと複雑さ
 完全自社製の直径35mmの真新しい、手巻き、BVL428 キャリバーは厚さ8.35mmで、計432個のコンポーネントで構成されています。さまざまな要素のすべてで厳しい基準をクリアしたBVL428 キャリバーの構造が最優先したのは何よりもまず音色でした。あらゆるストライキングウォッチで品質を左右するキーとなるのは音の力と明瞭さです。音を最大限に伝えるため、ケースにゆとりのあるデザインを施して3ハンマー構造のトルクを高め、力強い音を作り出します。特にミドルケースは、最大限の音を可能な限り伝播させる設計です。内側と外側の間の金属量を抑えるためにデザインに空洞を施し、3つのチャイムに対応する3つの開口部が音を外へと響かせます。効果的に音を伝えるためケースボディに直接チャイムを固定し、ケースにはチタニウムを使用して、どこまでもクリアな音を広げることに成功しています。バックもくり抜いて、細心の注意を払い製作されたチタニウムのグリッドを付け直し、共鳴ゾーンを保護しながら音を外へ響かせるようにされています。

 ウォッチのゴングは手作業で複数の工程を経て作られています。手で折りたたみ、形作ってから900度で焼きなまし、強化されます。その後、洗浄し、500度の炉に入れて表面を滑らかにします。こうすることで金属が澄んだ音で共鳴します。

 ストライキング機構の特定のコンポーネントと同様に、やすりをかけることで共鳴するコードが洗練されます。3色の音を出す3つのハンマーのカリヨンは、時間を「ド」、15分を「ミ・レ・ド」の連続音、分を「ミ」の音で連続メロディー奏でます。

 ムーブメントはツインバレル(2つの香箱)を備えています。1つは音が鳴ると自動的に巻かれ、音の機構が確実に機能するようにし、もう1つは少なくとも75時間のパワーリザーブを保持し、ムーブメントをフルに動かします。

 BVL428 キャリバーの構造は、ブリッジに施したカットアウトやさまざまなコンポーネントの配置によって機構の美しさが見えるように、独創的でコンテンポラリーなコントラストを意図しています。ハンマー、ゴング、トゥールビヨンケージ、穿孔を加えた表面にはポリッシュ加工のステンレスティールが交互に配され、精巧に作り上げられたメインプレートとブリッジにはPVD処理が施されています。ハイテクなカーボンベースの真空蒸着によるモダンで深いブラックが上品です。この機構を保護するチタニウム製ケースの左側にカリヨンを作動させるプッシュボタンが施されています。わずか15本の限定製品として、リューズには個別に1から15までの番号が刻印され、同一モデル内に1本しかないことを示しています。サファイアクリスタルのケースバック、3気圧防水を備え、DLCチタニウム処理が施されたスリーブレードのフォールディング・バックルを付けたブラックのアリゲーターレザー製ストラップが組み合わされています。

 新作「オクト ローマ カリヨン トゥールビヨン」の登場により、ブルガリはウォッチの価値に新しく聴覚という感覚を加えました。これは機構のシンフォニアというブルガリのインスピレーションを完璧に表すものであり、その機構は並外れたキャリバーが作り出す音楽による感覚表現のレベルを高めるために生まれたと言えます。

Octo Roma Carillon Tourbillon
オクト ローマ カリヨン トゥールビヨン

Ref:SAP103283
ケース径:44mm
ケース素材:チタニウム(マット仕上げのブラックDLCコーティング)
ストラップ:ブラックアリゲーター、チタニウム製スリーブレードフォールディングバックル(ブラックDLCコーティング)
ムーブメント:手巻き、Cal.BVL428、毎時21,600振動、75時間パワーリザーブ
仕様:時・分表示、ミニッツリピーター、3ハンマーのカリヨン、ウェストミンスターチャイムトゥールビヨン、パワーリザーブ表示、音の性能を特に考慮したオープンワークのチタニウム製ミドルケース、ホワイトゴールド製のリューズにブラックセラミックをセッティング、チャイムを作動させるホワイトゴールド製のプッシュボタン
限定:世界限定15本
予価:30,943,000円(税込)
発売予定:2021年2月

※2021年2月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。

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