
2026新作 ローラン・フェリエ「スポーツ・トラベラー」

2026年の新作としてローラン・フェリエが、Watches & Wonders 2026で「スポーツ・トラベラー」を発表しました。
時間がひとつだけの領域ではなく行き来する領域となるとき、それを精緻に刻む者がいる一方で、その時間の中を進み続ける者がいます。
静まり返った滑走路に夜明けが訪れようとしています。夜の記憶が刻まれたアスファルト。すべてがまだ静寂の中ですが、すでに何かが目覚めようとしています。やがてエンジンが轟音を立て、飛行機が離陸し、見えない国境を越えてゆくでしょう。その瞬間、時はもはや抽象的なものではなくなります。それはツールであり、必需品であり、そしてスタートラインになるのです。スポーツ・トラベラーは活動的なライフスタイルに向けて考案されました。忙しく生活し、遠くへ旅し、時差を超えても決して自分を見失わない人々のための時計です。
旅から生まれた時計
まさにトラベラーという名前がふさわしい時計です。そこからは移動性や正確さ、そして一瞬のうちに「ここ」と「別の場所」を行き来できるような可能性を思わせます。ローラン・フェリエの時計製造の歴史の中で、ナチュラル脱進機を備えたムーブメント LF 230.02がすでに示していたコンセプトが、この度、技術面での新しい解釈をもって再登場しました。この第2世代のムーブメントは、スイスレバー式脱進機を採用し、よりスポーティなスピリットを取り入れながらも、トラベラーの本質を継承し、簡単な操作で調整可能なデュアル・タイムゾーン表示機能を備えています。ミドルケースの左側にある2つのプッシュボタンが時間の制約から解き放ちます。10時位置のプッシュボタンを1回押すと時針が1時間進み、8時位置のプッシュボタンを1回押すと時針が1時間戻ります。したがって、現地時刻の変更は時計を止めたり、リズムを崩したりすることなく瞬時に行われます。ちょうど乗り継ぎの合間に国から国へと軽やかに移動していくようです。

航路図を思わせる文字盤
オパライン仕上げのスレートグレー文字盤は、微妙なニュアンスと奥深さを表現しています。文字盤センターのクロスライン、分目盛り、スモールセコンドの目盛り、ロゴといったグラフィカルなエレメントはパウダーグレーでプリントされ、はっきりと読み取ることができます。一方、時分針のセンター軸の下には「Sport Traveller」の表示がトーン・オン・トーン(文字盤と同色)で、控えめで密やかに記されています。文字盤上に構成された2つの立体的な開口部のうち、9時位置の窓には基準となるホームタイムが表示されます。3時位置の日付表示窓は日にちの経過に合わせてセミインスタント式に設計され、まるで地図上の見えない境界線を越えるようです。6時位置には、緻密なスネイル加工を施したスモールセコンドが配され、針が機械的かつ規則正しい、まるで心地よく引き込まれるリズムを刻みます。
特徴的なアセガイ型の針とドロップ型のインデックスはホワイトゴールド製で、ライトグリーンのスーパールミノバ®が塗布されています。パドックの眩しい光の下でも夜間飛行の静寂の中でも、昼夜を問わず完璧な視認性を保証します。
ムーブメントの構造
スポーツ・トラベラーには、72時間のパワーリザーブを確保する新しい自社製の自動巻きキャリバーLF275.01が搭載されています。スポーツコレクションの他のモデルと同様に、ブリッジはルテニウム加工が施された水平のサテン仕上げで装飾されています。機構的に視認性、効率性、耐久性を重視したテクニカルで現代的なデザインです。
このキャリバーはスイスレバー式脱進機と、オフセンターのマイクロローターを備えた自動巻き機構を採用し、衝撃や振動への耐性を最適化するために片方向巻上げ式ボールベアリングを搭載しています。マイクロローター素材には950プラチナを採用、テンプと同様の配置方法、つまり地板とブリッジで挟むように配置されて最適な安定性と最大の巻き上げ効率を保証します。
マイクロローターのローターブリッジは、すべて手作業で装飾されています。アングルはすべて面取り加工、さらにジャンシャン(リンドウ)とダイヤモンドペーストで磨かれ、面取り面は鏡面仕上げが施されます。また、このムーブメントにはいくつかの内角(戻り角)仕上げ、多数の亜鉛による研磨面、およびサテン仕上げとペルラージュ等の装飾が見られますが、ローラン・フェリエの工房ではすべて手作業で施されています。

アクティブなシーンに応えるケースデザイン
スポーツ・トラベラーのケースは42mmサイズで、軽量で耐久性に優れたグレード5チタン製、100mの防水仕様です。その構造からはスピードによって形作られたレーシングカーのボディを彷彿とさせ、張りのあるラインと丸みを帯びたボリュームが共存して美しく調和しています。削り出したような、存在感のあるトノー型ミドルケースの上には、スクエアコレクションのケースから進化した柔らかな輪郭のベゼルが組み合わされ、フォルム全体の力強さと絶妙なバランスを保っています。
その個性を引き立て、エアロダイナミクスの感覚を強調するために、各表面にはそれぞれ異なる仕上げが施されています。ベゼルはサーキュラーサテン仕上げ、サイドはポリッシュ仕上げ、ミドルケースは垂直サテン仕上げで、時計のラインを際立たせるような組み合わせを生み出しています。
全体をバランスよく完成させるために、ケースと同じグレード5チタン製の一体型メタルブレスレットには垂直方向のサテン仕上げが施され、ポリッシュ仕上げの側面をアクセントにしながら、ミドルケースへと繋がっています。中央のリンクも面取り面にポリッシュ仕上げを施し、ブレスレットの表面加工を際立たせるとともに、造形の構造美を強めます。
ブランドを象徴することで知られるボール型リューズはねじ込み式で、ミドルケースと見事に一体化しています。ゆったりとしたサイズによって自然で確実な握り具合を実現するこのリューズが、自動巻きムーブメントに推進力を与えます(手動で巻き上げる場合)。文字盤を覆うドーム型のサファイアクリスタルは、一目でそれとわかる独特の曲線美をもたらしています。
「グランド・スポーツ トゥールビヨン」、「スポーツ・オート」に続くこの新しいモデルは、ブランドのスポーツラインをさらに充実させ、定番モデルとしてコレクションに加わることになります。「スポーツ・トラベラー」は単なるツールではなく、ひとつの心の在り方です。旅立つか留まるか、そのどちらにも縛られない自由な人のための時計なのです。
Sport Traveller
スポーツ・トラベラー
Ref:LCF045.T1.NG1C7
ケース径:42.0mm(リューズを除く)
ケース厚:13.3mm
ケース素材:グレード5チタン
防水性:100m
ストラップ:グレード5チタン製一体型3列リンク・ブレスレット、フォールディングクラスプ
ムーブメント:自動巻き、Cal.LF275.01、72時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、35石
仕様:センターに時・分表示(ローカルタイム)、6時位置にスモールセコンド、3時位置に日付表示(ローカルタイムと連動)、9時位置にホームタイム、オパライン仕上げスレートグレー文字盤、18K/750 ホワイトゴールド製のインデックスと時分針にグリーンのスーパールミノバ®を塗布、シースルーケースバック
価格:11,990,000円(税込)

※2026年4月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。








